スケールモデルショップ 四谷仙波堂


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【NEWS!】

サボットパブリケーション SP004 M60A2 Vol.2 \4,250(+税)(売り切れ)

Part.2はモノクロだったVol.1とは一変、演習中のカラー写真と、お待ちかね、微に入り細にわたったディティール写真編です。編者のムロスコ氏が元軍人でモデラーであるため、写っているのは「お前らの見たいところはここじゃろ、みんな解っておるわ!」みたいなショットばかり。しかもキャプションは写っている機器の役割を素人にも解りやすく説明するもの。もうこれ以上のM60A2本は望めません。ただし、どのディティールも接写に近く、Part.1と併せて読むのがお薦めです。
なお、巻頭は以下のように始まっています。
「M60A2というとあちこちの文献やらサイトに【スターシップと呼ばれた】って書いてあるよね。でも本当なんだろうか?我々も気になったので、当時の乗員で連絡が付く人に片っ端からメールを送ってみたよ!」と言う事で、その回答の数々が...
果たしてM60A2は戦車兵に「宇宙船」と呼ばれていたのか?その真実が明らかに。
126ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。

サボットパブリケーション SP003 M60A2 Vol.1 \4,250(+税)

M60A2はその特異な外観から、模型的には結構な人気があるのですが、配備が10個大隊程度にとどまったこと、冷戦時代の車両で情報統制が厳しかったことが災いしたのか、これまではM60の資料の片隅にちょこっと登場して「まあこんなのもある」程度の扱いでした。サボットはとにかくモデラー目線の出版社なのである程度期待はしていましたが、開いてびっくり、とにかく鮮明な未発表写真のオンパレードです。
やはりここは米軍関係には何か有力なコネクションがありそうです。整備中の写真など砲塔形状やディティールが非常によく分かるもの、フィールドでの汚れ方、ヤレ方など、とにかく無駄な穴埋め写真が無く、じっくりと読み込みたい素晴らしい写真集です。本車に関し、これ以上の書籍が出る可能性は低く、かつ個人出版に近い書籍ですからお早めに。128ページ、モノクロ、英文、レターパック送付可能。

同人誌 国本戦車塾7号 一式中戦車図面集(上巻) \1,500(+税)(再入荷)(完売)

下巻発売後、著者のところに「上巻はもう無いのですか」と結構な件数の問い合わせがあったそうで、よく探したところ、若干数の上巻が発掘されたとのことです。当店でも少しですが仕入れました。おそらく今回が最後の入荷になると思います。まだ入手されていなかった方はこの機会にどうぞ。
※恐れ入りますが、送料無料の対象となりません。同人誌のみをご購入になる場合、お支払いは銀行振込のみとさせてください。

同人誌 国本戦車塾11号 一式中戦車図面集(下巻) \1,200(+税)

一式戦車オリジナル図面集の続刊です。上巻の際ご説明したように、本書用に図面を撮影した後、図面の持ち主が「ネズミの糞の匂いがして臭いから」という理由でオリジナルを裁断処分してしまった(修辞上の意味では無い、本物の○○○○)そうで、二度とオリジナルにアクセスできなくなってしまった史料を元に編集されています。もちろんオリジナルの図面は載っていますが「流石に敷居が高い本を作りすぎた」という反省から、懇意のイラストレーター氏に作成してもらったという説明イラストを大幅に増やしています(このイラストがまた素晴らしい出来です)。なお、上巻は著者の手元でも完売しており、再印刷の予定は無いとのことです。78ページ、モノクロ、レターパック送付可能。
※恐れ入りますが、送料無料の対象となりません。同人誌のみをご購入になる場合、お支払いは銀行振込のみとさせてください。

タコム ティーガーII入荷!

今年の夏はティーガーIIの夏とも言えそうで、ICMが完全新金型キットを発売すると、ドラゴンは内容を一部リュニューアルして対抗、モンモデルは「ウチも10月に出すのでよろしく」とアナウンス。そんな中で一番アグレッシブに攻めているのがこのタコムのティーガーIIでしょう。
3種同時発売、しかもツィンメリットコーティングとフルインテリア!と価格的には一番高いのですが、これはタコムはまだまだ新興メーカーで財務的に豊かとは言えず、初回で沢山生産してコストを下げ、短期に資金を回収しなくてはならない事情があるからでしょう。
ただ、内容を見ていただくと解りますが、パーツ構成のボリュームや開発に投入した熱意を勘案すると、おそらく四社の中では一番お買い得では無いかと思います。また、ツィンメリット付きにすることで、生産時期を絞ることができ、あれやこれやオプションを入れずに済んでいるところなど、非常によく考えられています。
もうひとつのセールスポイントである「実物装甲の厚みを忠実にスケールダウン」と言うところですが、ムクのプラでこれを再現しようとして玉砕した某メーカーと違い、分厚い部分は外装と内装を分けることでヒケ無く、無理なく再現する事に成功しています。ティーガーIIという手強いテーマに挑むにあたり、力まず、気負わず、かつ全力で取り組んだキットで、タコムというメーカーの企画力と堅実な設計姿勢が融合した快作です。

2047の砲塔。技術的に天板を一体成型することは可能なはずですが、展示の見栄えを考慮して別パーツになっています。ネットに公開されたテストショットでは入っていなかった予備履帯用のガイドがモールドされています。

車体ハッチ区画も敢えて別パーツに。トランスミッション交換中の情景など如何でしょう?後部ハッチはツィンメリットのパターンが違う2種入り。

車体側面の内装側。予備のペリスコープなどは一体成型になっており、普通の人にはこのままで良く、腕に自信のある人は作り直せる設計です。


ボッシュライトのソケットが再現されているのが何気に嬉しいです。


キットの車体側面後方で側面装甲板下端が半円状に切り欠かれています。車内にあるショックアブソーバーの取付ピンの頭がこの先にあり、メンテナンスの便を考えての措置のようです。これを再現したのはこのキットが初めてでは無いでしょうか。


ボービントンのティーガーII試作二号車。この個体にも切り欠きがあることが解ります。

タコム #2045 1/35 ティーガーII ヘンシェル砲塔 /wツィンメリット&フルインテリア \9,400(+税)→\8,460(+税)(初回特価)

1944年6月半ばの生産車から搭載された、改良型砲塔(通称ヘンシェル砲塔)を搭載したタイプです。1944年9月上旬生産車までツィンメリットコーティングが施されて生産されました。計画段階で搭載予定であったVK45.02(P)用砲塔(ポルシェ砲塔)は前面装甲が100mmしか無いのがヒトラーのお気に召さず、43年1月の会議を受けて、180mmの平らな装甲に変更し、砲塔内容積も増やしたこの砲塔が開発されました。これにより当初から指摘されていたショットトラップの危険性も軽減されました(グランドパワーNo.264)。
ティーガーIIの車体はヘンシェル社が開発しましたが、砲塔の設計は一貫して(主砲の開発を行った)クルップ社が担当しており「どこがヘンシェルじゃ」と言うことで、最近は「改良型砲塔」「量産型砲塔」と呼ぶ研究者が増えています。
キットの装填手ハッチは40mm厚タイプ。砲塔後部ハッチはコーティングパターンの異なる2種に加え、トーションバーの装甲ガードが別パーツになっていますので、詳しい方は説明書で指示してある以外のタイプも組めるでしょう。この辺りのディティール変遷は、グランドパワーNo.264とNo.267に最新研究がまとまっています。戦歴に関してはNo.265がお薦めです。なお、267は264を持っている前提で書かれていますので、買うときはペアにするのがお薦めです。
車内のコーションデータやメーターパネル、砲弾に貼るステンシルも充実。色指定はアンモオブミグですが、色名も書かれているので問題ありません。デカールは第503大隊2種(フランス戦とブダペスト救出作戦時)です。履帯は連結接着式。ペリスコープは透明部品です。

タコム #2046 1/35 ティーガーII ポルシェ砲塔 /wツィンメリット&フルインテリア \9,400(+税)→\8,460(+税)(初回特価)(売り切れ)

試作型を含めて最初の50両に搭載された初期型砲塔(ポルシェ砲塔)搭載型です。初期型砲塔搭載車の量産型は全てツィンメリットコーティング付きで生産されました。もともとVK45.02(P)用に設計されたもので、42年6月に200基が発注されました。しかし、VK45.02(P)計画は中止され、ティーガーIIに転用されることになりました。改良型砲塔の設計の目処がついた43年2月時点で20基が完成しており更に30両分のパーツの準備が終わっていました。このため、最初の50両はこの砲塔を使う事になり、44年1月から6月までの生産車に搭載されました(グランドパワーNo.264)。
キットは車体の跳弾リングや機関室メッシュカバーの形状違いを再現しているのはもちろん、ベンチレータカバーに角の丸いタイプを用意しています。砲身は継ぎ目が有るタイプと無いタイプ両方が入っており、マズルブレーキは大型タイプが指示されていますが、小型タイプも不要部品として入ってます。#2046だけ15mmタイプの装填手ハッチのパーツが入っています。ピルツのモールドあり。履帯は起動輪9枚歯タイプ。
デカールはフランスの第503大隊と、1945年冬に撮影された写真が有名なアンネリーゼ号。アンネリーゼ号用に予備履帯取付の型紙が付いています。その他の仕様は#2045に準じています。

照準孔は敢えて2穴開口状態(照準器は単眼タイプ)になっているのも考えようによっては好ましいと言えるでしょう。


タコム #2047 1/35 ティーガーII ヘンシェル砲塔 505重戦車大隊仕様 /wツィンメリット&フルインテリア \9,400(+税)→\8,460(+税)(初回特価)(売り切れ)

基本的に#2045と同じキットですが、第505重戦車大隊の特徴として、砲塔側面中央のツィンメリットを削り取って部隊のエンブレムを大書しており、この部分のパーツが差し替わったキットです。
第505重戦車大隊は1943年2月に編成され、通算で敵戦車900両、火砲1,000門を破壊した歴戦の部隊です。44年7月、ティーガーIIに装備改編され、44年9月までに大隊構成車を受領。改編後の定数は54両です。その後は補充を受けずに戦っていますので、装備車両の全数がツィンメリットコーティング付きだった可能性が高いと思われます。部隊は過酷な東部戦線で奮戦を続けました。戦闘日誌に「本日30両撃破、損害無し」などと書かれていて驚かされます。激戦の中でさしものティーガーIIも櫛の歯が欠けるように失われていきましたが、最後はケーニヒスベルクの包囲を解くための楔として投入されました。1945年4月5日、保有していた最後の2両を整備部隊に引き渡して部隊は解散しました。(大日本絵画 重戦車大隊記録1) 
デカールは1944年ポーランド戦とケーニヒスベルク救出作戦時の計2種入りです。

デカールの面積の半分以上が砲弾用のステンシル。エンブレムは中隊違いで赤と緑、エッチングはメッシュなど必要最小限の部分と弾底のキャストマークなど。OVMのクランプはテコの部分だけパーツが入っており、オプションでキットのモールドを削って交換するスタイルです。

サーチスコード刊 ティーガー Vol.1 -製造番号250031の研究- \5,250(+税)(売り切れ)

結論から言うと「ティーガーが好きなら絶対買っておくべき本」です。ただし、初心者向けの記述は載っておらず、作戦記録も一切載っていないため、ティーガーという戦車のメカニズムに興味がある方向けです。「これ一冊で何でも解る」本ではありませんが、これまで印刷物に載ったことが無い情報が満載されていることをお約束します。
250031号車(オリジナルターレット番号は712)は、現存する中でもっとも若い車番のティーガーで、北アフリカの整備場で放棄されているのをイギリス軍の工兵隊が発見、研究のためにアメリカに送致されました。修理を受けて走行可能状態となり、1945年までアバディーン兵器試験場で徹底テストされました。終戦後、一般公開されましたが、見学者の便を図ろうと、左側の装甲板を切り取るという無残な仕打ちを受けました。しかし、オリジナル度においては、ボービントンの131号車より上だと言えます。同車はその後ドイツに返還され、各地の博物館で巡回展示された後、イギリス人のコレクターに売却されました。本書はドイツでレストア中に撮影されたものと思われますが、そのため普段は絶対に見ることが出来ない部分が山のように写っています。その他の部分も「そこまで接写する?」みたいなショットがたくさんあり、イラストをまじえてティーガーの構造を徹底解説しています。読んでいるうちに「そーかー、そこはそうなっておったか〜」と何度もつぶやくこと請け合いです。オリジナルの角形尾灯も蓋を上げた状態と下ろした状態、両方撮影されています(何色なのかは、買ってからのお楽しみです)。レストアが終了した現在は撮影不可能になった部分が映っていること、個人コレクションとなったので今後の取材がどうなるか解らないこと、極初期型のティーガーであること、オリジナル度が高いことなど、他書では得られない生の情報が満載です。208ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。

リサーチスコード刊 パンタープロジェクト Vol.1 -駆動系/車体編- \3,000(+税)

こちらは既刊ですが、ティーガー本と合わせて取りました。ティーガー本と同じ主旨ですが、おそらく手元資金の関係で、トランスミッションと車体内部のみがみっしり写っている本です。ノルマンディで捕獲された製造番号158134のA型をレストアする過程を撮影したもので、ここまでパンターの内部を執拗に撮影した書籍はこれまでに無く、今後も出ることは無いでしょう。今回の出版分が売れて資金が出来たら第2巻に掛かるようですが、一体いつになるのか?本当に出るのかという感じです。納品に来られた国本康文氏にお目にかけたところ「筋金入りの変態が作った素晴らしい本だね」と褒めていただきました。88ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。

アスカ 35-L40 1/35 米軍ペリスコープガード \500(+税)(売り切れ)
第二次大戦の米軍車両にはハッチを始めあちこちに外部視察用のペリスコープが付いていました。その上にはこれを保護するためのガードが付いているのですが、キットでは多くの場合省略されており、パーツが付いていても太すぎる場合が殆どです。
では、エッチングはどうなのかというとこれだと断面が四角くなって実感が無い、あるいは細すぎるということになってしまい、結構厄介なパーツだったのです。
アスカのペリスコープガードはご覧のように実物と比べてもほぼそのままの太さで形状も正確であり、価格もひとつあたり50円と良心的です。初心者でも手軽にできるディティールアップとしてお勧めです。10個入り。



アスカ 35-004 1/35 独 星形アンテナセット \1,200(+税)
こちらは本当に久々の再販です。出来も良く代わりになる適当な商品も無かったのにここ数年市場から姿を消していました。ドイツ軍の指揮戦車などに多用していた星形アンテナ(シュテルンアンテナ)です。キットにはIV号戦車J型を指揮タイプに改造するためのパーツも入っています。
 

ミニアート 38006 1/35 腰掛けたドイツ市民 \1,600(税)

1930年代から1940年代当時のドイツの民間人です。座った民間人はレジン含めて非常に数が少なく貴重です。ご覧のように造形レベルも非常に高く、見本のように公園のベンチに座らせるのはもちろん、カフェのテラス、トラム、難民になって避難中の馬車の上など、情景を作る方ならひとつはストックしておいて損はありません。新聞と雑誌もおまけで付いています。※ベンチは付属していません。

ミニアート 35178 1/35 SU-85 1943年型初期型 \6,000(+税)→\5,400(+税)(初回特価)(売り切れ)

前回のインテリア付きに対し、今回はインテリア無し、また、全く同じ車体も芸が無いだろうと言うことで前回が43年中期型だったのに対し、戦闘室上面にベンチレータがある43年初期型としています。また、35022相当の防寒服姿の戦車兵が付いています。しかし、インテリア付きのキットに入っていたエンジンヒーターはオミットされています。また、隠顕式になっている主砲照準器のパーツが入っていないため戦闘中の情景を作るには向いていません。それ以外は各所に愛情を感じる良いキットなので、用途に合わせてご選択いただければ良いと思います。


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吉岡和哉 ダイオラマパーフェクション2[車両・建物編] \3,800(+税)

世界中のモデラーの称賛の的、吉岡和哉氏が5年に渡って製作してきた情景を、製作過程と共に紹介する一冊です。アーマーモデリング誌でも連載記事の中で紹介されてきたのですが、製作過程の写真こそ一部使い回されているものの、記事や掲載順はいったんリセットされ、ほぼ新規に興されています。
タイトルが「車両・建物編」となっているのはフィギュアと情景全体のフィニッシュに関しては紙幅に収まらないので別巻になったから、とのこと。

今年の日本の情景製作本は大豊作の年で「情景師アラーキー」氏の「作る!超リアルなジオラマ:材料探しから作品発信まで完全マスター」が既に発売になっています。こちらは模型店流通に載らないので当店では扱っていませんが、読んでいくうちに思わず唸り出すような素晴らしい本です。

アラーキー氏の本が「情景」という海原への門を開いてくれる水先案内人だとすると、本書は「その先の究極」が満載になった一冊だと言えるでしょう。
製作スタイルは非常にストイックで、舗石ひとつすら適当に作らず、建物や車両全てに緻密な考証が詰まっています。建物や電柱、道路の造りなど全て1944年のノルマンディに相応しいものを忠実に製作しています。また、表紙で解るように完璧とも言うべきレイアウト。本文中ではこのレイアウトにたどり着くまでの思考実験が解りやすく説明されています。
こうなると読み解く側にもそれなりの心構えが必要で「なんか凄いヒトの本らしいから買っておこう」という向きが購入してもあまりピンとこないかもしれません。しかし模型趣味と真剣に向き合い日々「もっとよい作品を作れないのか」と考えている方には隅々まで役に立つ本ですし「オレ、もっと頑張らないと」と言う気にさせてくれます。
「そこまでしますか」と思わず言ってしまう観察眼とこだわり、豊かなイマジネーションと次々繰り出されるテクニックの数々が溢れています。「そこまで来ると真似は出来ないのでは」と思われるかもしれませんが、手順は非常に平明に解説されており、決して名人芸を延々自慢されるとかの類いではありません。書籍としても非常にハイレベルです。撮影機材、カメラマン、編集者いずれも最高レベルのものが投入されており、何時間でも眺めていたくなります。


AFVクラブ AG35031 1/35 米 3インチ砲 砲弾セット \1,800(+税)

タミヤのM10駆逐戦車に最適の砲弾セットです。新製品ではありませんが、キットの発売に合わせ取り寄せてみました。
M10の3インチM7砲は3インチ高射砲と砲弾が共通です。
弾頭部分はイージーエイトやM18駆逐戦車が搭載した76mmM1砲と同じで、薬莢がM1より2インチほど長いのが特徴です。
キットは、真鍮挽き物&エッチング&デカールのセットで、M62A1被帽付徹甲榴弾(曳光弾)、M93高速徹甲弾(曳光弾)、M48A2高性能榴弾(たぶんこれはパッケージの誤植で正しくはM42)、Mk.24.Mod.1吊光弾、空薬莢がそれぞれ4発ずつ入っています。
駆逐戦車である以上、M62が主要装備と言えそうですが、戦争が進むとドイツ戦車と遭遇する機会は減り、歩兵の支援に回されて専ら榴弾を撃っていた部隊も多かったようです。M93はパンターの正面装甲を貫通できる硬芯徹甲弾ですが、高初速とのトレードオフで弾頭が軽いため、遠距離では急激に貫通力と精度が落ち、万能と言うわけではありませんでした。M93は供給量が少ないため、どの車両も多くて数発しか搭載しておらず、文字通り「とっておき」だったようです。吊光弾は夜間戦闘で敵陣地を照らすためパラシュート付きの照明弾を内蔵した砲弾で、仰角の取れないM10では使用していなかったと思います。
M10の砲塔内の即応ラックは6発分、装填手にもう一発持たせても、このセット一つで十分お釣りが来ます。薬莢底部は刻印の入ったエッチングで再現、空薬莢用の弾底部は雷管のところに孔が開いているなど凝った造りです。砲弾のステンシル用に水転写デカール付き。同社のM5対戦車砲の砲弾としても使用可能です。

マスターボックス MB35144 1/35 イタリア兵セット \1,900(+税)

装甲車搭乗員1名と歩兵下士官1名、兵士3名のイタリア軍セットです。イタリア歩兵はインジェクションでも相当手薄で、どのメーカーも「弱っちいイタリア軍だからせめて精鋭を」と思うのか、パラシュート兵やベルサリエリの比率が異常に高く、こうした「フツーの歩兵」「戦闘状態では無い兵士」は貴重です。武装は、ブレダM30軽機関銃、その予備銃身を運ぶ兵士はイタリア軍の標準小銃であるカルカノM1891、弾薬運搬手はそのカービンタイプです。いずれも口径は6.5mmで、諸国の使用する7mmクラスの銃弾に比べて非力な事から、開戦前には、7.35mmを使用する装備(たとえばカルカノM1938)に改編を試みたのですが、工業力の不足から銃弾の生産もままならず、多くの部隊ではこのセットに含まれている兵器で戦いました。とはいえ、カルカノM1891はボルトアクションライフルとしてほぼ完成された機構と信頼性を持っており、旧日本軍でも使用弾薬を日本軍仕様に変更したモデルを輸入して海軍陸戦隊などで使用しました。一方、ブレダM30は見た目も性能も悪く、すぐ壊れる、すぐ詰まる、発射速度が遅い割に命中精度が低いなど、イタリア兵も使うのを厭がるような代物だったようですが、二脚で持ち運べる軽機としては唯一の選択肢で、これに頼らざるを得ませんでした。下士官の持っているベレッタM38A短機関銃はこの中一番上等な兵器と言えるでしょう。一級品の短機関銃であり、改良型は1970年代まで使用されていました。軍装はM40で、開戦から降伏時まで広く使用できます。


ラウペンモデル CD-003 陸上自衛隊AFV写真集-3 \1,000(+税)(売り切れ)
-74式戦車改・10式戦車Vol.2編-

その内容の濃さと写真の質から毎回「これは安すぎる」と評判のラウペンモデルCD資料写真集第三弾です。
今回のテーマは74式戦車の中でも異彩を放つ「74式改」そして、前回のCD以降(2013年以降)に撮影した10式戦車です。
74式改は、過去にガレージキット(絶版)が発売されたり、将来のキットの発売もアナウンスされていますが、何しろ実車の個体数が少なく、これだけまとまった写真集は紙の媒体含めて存在しません。
また、10式は一番新しい生産ロット(C4)も含まれており、これについては外観上の変更点がテキストと写真で解説されています。モデラー視点でまとまった内容は非常に分かりやすく、展示会などのネタとしていち早く改造に着手したい方には絶好の資料です。レターパック送付可能。


GSIクレオス GT97 Mr.イージーニッパー \400(+税)

たぶん今時の子供にとって、最初のプラモとなるバンダイの「パーツを手もぎ可能なプラモ」はもの凄くよく出来ていて、子供が乱暴にもぎとってもちゃんと組み上がります。
しかし、そのお子さんがプラモに興味を持ってくれて「コレを作りたい」と棚からとったのがバンダイ製品以外だったときにお薦めなのがこのニッパーです。
原型は巻き爪用の爪切りだったそうで、大きさは小さな爪切りくらい。子供の手にもすっぽり収まりますが、テコの原理を使うので太いゲートでもちゃんと切れます。おそらくパーツも爪切りを元にしているので、ちゃんとした刃が付いている割に安価です。
よく考えられており、切りやすくするために左右非対称=右利き用ですが、ボルトを差し替えることで左利き用に組み替えることも簡単にできます。
また、安全面を考えて刃の先端部が平らになっており、かつ、刃が2mmしか開かないので事故が起きにくくなっています。
先っぽには取り付け穴が開いているので、ストラップを付けてやれば首から下げられるし、紛失しにくい。
子供はいろんなものを切ってみたがるはずですが、このお値段ならたとえ刃が痛んでも親御さんのフトコロに優しいというもの。
お子さんの年齢にもよりますが、管理もちゃんと本人にさせて、刃物の危険さを緩く教えるには格好の道具です。
レターパック送付可能。


ドラゴン #3558 1/35 MIM-104B パトリオット対空ミサイルシステム(PAC-1) w/M983 ヘメット \14,800(+税)→\13,320(+税)(初回特価)

1950年代の対空ミサイルシステムにとって、主要な任務は高高度を侵入する核搭載爆撃機の迎撃でした。しかし、中距離弾道弾が進化すると、最大の脅威は弾道弾となり、従来の対空ミサイルシステムでは対応出来ないことが明らかになりました。パトリオットは中距離弾道弾に本格的に対応したミサイルシステムで、かつ、トレーラーで簡単に展開できる最初のシステムです。それまでのナイキはサイト展開に数日が掛かりましたが、パトリオットは数時間で対応が可能で、フェーズドアレーレーダーの採用により探知・迎撃能力が大きく向上しています。PAC-1は配備後にシステムソフトウェアを更新した改良型で、湾岸戦争で初めて実戦投入されました。
前作のPAC-3はミサイル運搬トレーラーのみでしたが、本作は牽引トラクターであるM983も含めてのキット化です。トラクターキャビンのパーツはイタレリ製です。

同人誌 J-Tank 23号 \1,000(+税)

今号の目玉はなんと言っても極めて鮮明な四式小型車(AK-10)の未発表写真(表紙左下)です。しかも運転席に幌を張った状態のカーゴタイプの写真はまさに初出。バンタムを参考に陸軍がトヨタに試作を命じた本車は和製ジープとして日本の自動車史に名を残す車両です。通説では5両しか生産されていないとのこと。その他のページも今号は豊作で、ヴィカース・クロスレイのディティール解説など、これまでに無かった視点でまとめれた記事、三式戦車の公表写真(これまでは軍機として国民には公開されていなかったとされてきた)、ホロ車の研究、フィアット3000に関して陸軍技術本部がとりまとめた史料など、珍しい一次資料あり、貴重な論文ありと盛りだくさんです。56ページ、モノクロ、レターパック送付可能。※恐れ入りますが、送料無料の対象となりません。同人誌を単独でご購入になる場合、お支払いは銀行振込のみとさせてください。

GSIクレオス ウェザリングペースト
WP01 マッドブラウン(40ml)\600(+税)
WP02 マッドホワイト(40ml)\600(+税)
WP03 ウエットクリアー(40ml)\600(+税)



吉岡和哉氏監修のウェザリングカラーの新展開。盛り上げることが出来る泥表現素材と、合わせて使う濁った水色のクリアーです。
WP01とWP02はチューブから出した油絵の具より少し固いかな?言うくらいの感じで、筆やヘラで塗りつけて、情景のベースにしても良し、車両の足回りに使う事も出来ます。乾くとつや消しになりますので、まだ乾いていない泥汚れを表現するにはWP03を混ぜます。
WP03は微妙に濁った感じの水素材で、WP01/02よりゆるく、しかし通常のクリアーよりはどろっとした粘度です。そのままで溜まった雨水や雨が降った後の濁った流水などに、更に他のウェザリングペーストと混ぜ、筆にとって指先で弾いてやると泥が飛び散った感じが非常にリアルに再現できます。
WP01-03いずれも他のウェザリングカラーと混ぜること、ウェザリングカラー専用シンナーで希釈することも可能。WP01/02は、シンナーと混ぜて厚塗りするとひび割れるのですが、これは「わざとそうなる」仕様で、干上がった湖沼地などが手軽かつリアルに再現できます。
自然の砂礫やピグメントと混ぜても良いでしょう。
いずれも数時間掛けてゆっくり乾きますので、初心者でも扱いやすくじっくり作業したり、気に入らなくなった場合に拭うことも可能。先述のようにひび割れ効果を狙うので無ければ、一度に厚塗りにせず、数回に分けて塗り重ねるのがお薦めだそうです。





タミヤ MM350 1/35 M10駆逐戦車 中期型 \3,800(+税)→\3,420(+税)(初回特価)

M10はとにかくキットに恵まれない車両でした。タミヤの古いキットはモーターライズのためサイズが1/35ではなく、毎回秀作を連発する某台湾のメーカーが満を持して発売したキットは「同社最低の出来。どうしてこんなことに」と酷評され、近年リニューアルした某海外メーカーも「これならいっそ、いつもの通りガレージキットのコピーを入れておいて欲しかった」とこきおろされる出来でした。
しかし、それも、もう終わり。
かつてのタミヤは「組み立て易さ偏重」とも言える設計で、マニアには決して評判が良いメーカーではありませんでした。しかし、ここ数年の「正確、高解像度、でも組みやすくて安価」が信条の新製品をもって、入門者からハイマニアまで楽しめるメーカーに変貌したと言って良いのでは無いでしょうか。
本キットも例外ではなく、既存キットから使い回しに出来たはずの足回りも含めて新金型で再設計。旧M10とはまったく異なるプロポーションでキット化しています。

車体内部も砲塔上部から見える範囲で再現。細かいところでは砲弾に貼るステンシルデカールが付いていたり、.50口径機銃の弾薬箱が50発型になっていたりと細部に至るまで細やかな気遣いがあちこちに覗えます。


モンモデル TS-28 1/35 T-72B3 \8,200(+税)→\7,380(+税)(初回特価)

T-72Mは湾岸戦争でM1A1に惨敗を喫しました。原因は、スチール製の旧式砲弾を掴まされたためエイブラムスの正面装甲をどうやっても抜けなかったこと、イランとの長い戦争でイラク軍戦車兵のレベルが落ちていたこと、射撃コンピュータとレーザー測距儀が連動していなかったこと、サーマルセンサーが搭載されていなかったこと、装甲が120mm砲に抗甚できなかったことなどが上げられます。要するに1973年の就役以来さして性能向上してこなかったツケを支払うことになったのです。
(「モンキーモデルだったから」という説もありますが、差違は砲弾と装甲の質にとどまり、一番の問題であった射撃管制能力が同等の本国仕様のT-72Aが投入されていたとしても、結果に大差は無かったと思われる)
これを受けてソ連が打った手は、開発中だったT-72の最新改良発展型を「T-90」と呼称変更して「これならエイブラムスも怖くない」と宣伝し、外貨獲得の貴重な手段を失わないように努めたことです。実際、T-90はエイブラムスの劣化ウラン弾にも抗甚できるコンタークト5爆発反応装甲を装備し、フランス製のサーマルサイトや最新鋭の射撃管制装置に換装したため、その戦闘能力は著しく高まっていました。
一方、現在、ロシアは「ヨーロッパ通常戦力条約」を批准しており、戦車の装備数を勝手に増やすことはできません。このため、既存の旧式なT-72を改修してT-90とほぼ同等の戦闘力を持つようにしたのがT-72B3です。T-90は輸出用なので「T-72とは違いますよ」と商品名を変えましたが、国内用では実を取れば良いのでこの名前になっており、しかもNATOには「新型戦車を配備したわけじゃ無いですよ、旧式戦車をほそぼそ改修したんです。やだなぁ今更戦争なんてしませんよ」と言い訳ができます。
先頃のウクライナ危機では「ロシア軍は参加していない」はずが、このT-72B3が実戦投入されていることが確認されています。数両が被弾しましたが、全損は1両のみで、湾岸戦争で次々被弾誘爆したT-72とは全く別のタフさを見せつけました。

本キットは、民間人の中で世界一T-72に詳しいと言われるアレクセイ・フロポトフ氏の監修です。T-72は多くの派生型や第三国によるライセンス生産車、既存のT-72の改修型が存在し、容易なことでは把握しきれない厄介な車両です。T-72の主要生産工場であるニジニ・タギルのウラバゴン・ザポート社(旧183工場)の近くに居を構えるフロポトフ氏はT-72に幼い頃から慣れ親しみ、研究を続けてきました。既に他社からも発売されていますが、パーツ一つ一つに漲る精密感や各部の形状のリアリティを見るに、勝者はモンモデルであると思われます。

ミニアート #35181 SU-122 初期型(内装無し) \6,000(+税)→\5,400(+税)(初回特価)(売り切れ)

前作の「#35175 SU-122 極初期型」はフルインテリアキットでしたが、「インテリアは要らない人もいるだろう」と言うことで、外装のみとしたキットです。
インテリアを抜くだけでは面白くないので、前回の極初期型ではなく初期型として組めるようになっています。また、冬季にエンジンを暖機するヒーターボックスのパーツが追加されました。
極初期型との差違は駐退器の装甲カバーに取りつけられた増加装甲で、不要部品として極初期型のパーツも入っていますので、どちらに組む事も可能です。

以下の写真はメーカーによる作例で、非常に上手です。特にヒーターボックスが赤さびているのはこの部分が暖機時には高温になり、始動すると低温になることの繰り返しで錆びやすくなるためで、流石地元メーカーの作例氏だと思います。
塗装図でも解りますが、この四角い箱は夏季には取りつけません。また、T-34系列の共通パーツですので、他のT-34に使用することもできます。

塗装例は4種で、ロシア革命の英雄である「フルンゼ」の名前を大書した個体、「ヒトラーに死を、我ら戦車兵に栄光を」とスローガンを書き込んだ個体、樹木を描き込んで車体上面に赤い丸の対空識別を描いた冬季迷彩車などです。


ミニアート #35187 1/35 SU-85 1943年型 中期生産型(フルインテリア) \7,800(+税)→\6,900(+税)(初回特価)(売り切れ)

待望のSU-85です。「え、もういっぱい出てるじゃん」と思われる方も多いでしょうが、それは「SU-85M」と混同しています。85MはSU-100をベースとした兵器で、100mm砲の生産が本格化する前につなぎとして作られた兵器です。85はSU-122から派生した車両です。T-34/85の生産が本格化するまでの間、ティーガー戦車を正面から撃破できる貴重な対戦車兵器として使用されました。
SU-100は車体装甲が増厚され、車長用にキューポラが増設されており、85Mもこれに準じたものとなっているため、85と85Mは外観上にかなり差違があります。
メーカーとしては、売れ筋となるのは分厚い装甲とでかい大砲を積んだSU-100であり「85mm砲タイプは85Mだけでいいんじゃね?」と考えたのか、これまでは冷遇されてきた85ですが、SU-122の発売のおかげでようやく日の目を見ることができました。タミヤのキットを見て「こんな形じゃ無い」と枕を泣き濡らしていたソ連ファンもようやくこれで安眠できます。

#35175のSU-122極初期型に続くフルインテリアキットです。SU-122同様、SU-85の車体内部については市販書やネットでは殆ど解らないため、これが立体資料と言っても良いかもしれません。



35181と同様に、エンジン暖機用ヒーターボックスのパーツも付いています。


ブロンコ #CB35118 1/35 III号突撃砲E型 \7,300(+税)→\6,570(+税)(初回特価)

2016年7月はIII突E型が2つ発売されるという特異な月になりました。
「どちらが良いのか」と思われることでしょう。

○ドラゴンは流用パーツに関して、とにかく「削れ・埋めろ」が多く手間が掛かる。ブロンコはとりあえず今のところは不要部品があまりなく、箱を開けたときの圧迫感が無い。
○スライド金型の投入箇所に関してはドラゴンに一日の長があり、細部表現も巧み。
○ブロンコはヘッドライト内部を再現
○ブロンコはカステンと同方式の連結可動履帯が付属
○ブロンコは金属砲身が付属。ただしライフリングは省略されている。オプションであるプラパーツでライフリングを再現。
○ブロンコのインテリア再現は中途半端で、床板や無線機収納スペースが無視されているのでフィギュア無しでハッチを開けるのはお薦めできない。

とこんなところでしょうか。

単体コレクションならブロンコの方がお買い得ですが、ドラゴンが長年にわたって築いてきた経験値は簡単に覆るようなものでは無く、ベルト履帯であることを差し引いても「やっぱりすげえなドラゴン」と思ったのも正直なところです。なお、ブロンコには車体後部のデフレクターパーツが付属していませんが、ブロンコのは純然たる初期生産車を再現しているのでこれは間違いではありません。

え、両方買って二個イチ?そのお言葉をお待ちしておりました(^^;

↓テストショットなので照準器とか尾灯などが取りつけられていません。製品にはもちろん付属します。


パッションモデルズ P35-124 1/35 ソビエト自走砲 SU-76M エッチングセット(タミヤMM35348用) \1,100(+税)(売り切れ)

現時点で、価格の面でも内容でもベストチョイスと言うことになるでしょう。パッションモデルズのエッチングは商品開発時に丁寧なリサーチと入念なテストが施されているため、いつも安心してお客様に勧めることができる商品ですが、今回は常にもまして設計者の熱意が感じられる力作です。パーツごとの難易度表示は無星と★二つに分かれており、★二つの部分は初心者には難しいかもしれませんが、使うと模型的密度感がぐっと高まるので、腕に自信のある方はぜひ使うべきです。マガジンラックなど、上手く組み上がったら完成後もニヤニヤしながら眺める至福の時間が待っています。模型という趣味は、今の小学校の気持ち悪い横並びゴール競争みたいな世界とは違い「どーだ、オレは上手いだろう!お前らには真似できまい!」と自慢するのも醍醐味の一つです。一方、ズブの入門者という方も無星の部分をチョイスして根気よくやれば、タミヤのキットを素組したときとは全く違う仕上がりになることが実感できると思います。その中間の方は(この値段ですから)ぜひ複数買って、弾庫やマガジンラックなど難しい部分にチャレンジしてみては如何でしょう。レターパック送付可能。


↓↓こちらも再入荷↓↓

パッションモデルズ P35-123 1/35 M4A3シリーズ ライトガード治具セット(タミヤMM35250/35251/35346用) \1,800(+税)(売り切れ)

シャーマンファン必携ともいえる便利な治具セットです。
シャーマンのライトガード、サイレン(警笛)ガード、尾灯ガードのエッチングを挟んで押し込むと左右対称に綺麗に曲がります。NC切削された原型をレジンで複製したもの。複製時の収縮も計算されていますのでご安心ください。M.S.さんに伺ったのですが、かなり良い抜き屋さん(=加工賃が高い)を使っており、この価格設定はM.S.さんならではの良心的なものだと思います。既に発売済みのパッションのP35-120イージーエイト用セットに対応しており、お試しの意味で、対応部分を抜き出したエッチングパーツも入っています。
「シャーマンは大好きだけど、ここの部分の加工はイヤだったんだよな」という方、買い逃す手はありません。
※下の写真のサイレンガードはP35-120のもので、本セットに含まれるものとは仕様が異なります。


パッションモデルズ P35-125 1/35 M4A3シリーズ ライトガード エッチングセット(2枚入)(タミヤMM35250/35251/35346用) \500(+税)

いちおうタミヤ用ということになっているのですが、多少調整すれば各社およびM4A3以外ののシャーマンにも使用できるライトガードセットです。シャーマンのライトガードエッチングは有名メーカーのものでも形が間違っていることがあるのですが、本品は大丈夫です。ヘビーユーザーにも嬉しい価格設定で、もちろん初心者が練習用に買うのにも向いています。もっとも上の治具セットを買えば失敗する方が難しくなりますが...

ハセガワ TT110 播州の刃物シリーズ 平ノミ(2mm) \3,500(+税)

よく切れる平ノミはどのような模型ジャンルでも必要な工具です。模型用平ノミはピンからキリまでありますが、1,000円くらいのものは刃先がちゃんと形が出ていないことが多く、ロクに刃が付いていないのですぐに使えなくなります。このノミは職人による手作り品の割に値段が安く、しかし造りはしっかりしており、刃にはヤスキハガネが使われています。ヤスキハガネは日本刀の材料である玉鋼から出来ており、SK綱の一種ですが、本品は一般的なSK綱から切れ味を損なう原因となる不純物(硫黄・リンなど)を取り除いた「黄紙」と呼ばれる鋼を使用しています。更に不純物を取り除いた「白紙」もありますが、これは靭性(しなやかさ)が下がってしまうため、ノミのような道具だと普通の方には扱いが難しくなってしまいます。本品は良質な鋼を使用し、彫刻刀として扱いやすい性質を持つよう鍛え上げられた本格的な彫刻刀と言えるでしょう。手軽に使えることを強調しようと、手入れについてははっきり書かない商品も多い中で「毎回研ぐことが前提です」と書いてあるのが良心的。といっても刃渡り2mmですから研ぎは難しくなく、毎回研ぐのであれば数回擦ってやれば良いだけです。製品には砥石も付属しています。


ハセガワ TT109 模型用 メッキはがし剤(パーツ洗浄・塗装はがし) \2,000(+税)

「ああ、メッキ剥がしね、ハイターに浸けておくだけOKでしょ」と思われるかもしれませんが、それは半分だけ正解で、ハイターではメッキのノリを良くするための下地材(プライマー)が落ちないのです。プライマー落としには浸食性の強いシンナーを使う必要があり、表面が荒れるのはある程度仕方ありませんでした。このメッキ剥がし材は水性・中性でマイルドなのですが、塗装はラッカー、水性、エナメルのいずれも落とし、メッキはプライマー成分も落としてくれます。十数時間掛けてゆっくり落とすタイプですが、その分、化学変化がゆっくりで、プラ本体への影響も少ない製品です(何度も繰り返し落とすと流石に素材が劣化するのでそれは止めた方が良いとのこと)。塗装の失敗に備え一つ備蓄しておくと安心です(限定生産)。
詳しい使い方はこちら。
http://www.hasegawa-model.co.jp/tool_blog/?p=5407

ドラゴン #6688 1/35 III号突撃砲E型 \7,300(+税)→\6,570(+税)(初回特価)

歩兵への直接火力支援兵器として開発されたIII号突撃砲ですが、強力なソ連戦車に対抗するため、途中から長砲身の7.5cm砲を搭載した対戦車兵器としての性格が強くなっていきました。E型は短砲身型の最終生産型です。プラモデルメーカーからすると、A〜E型までの短砲身型はマニアで無いと区別がつかず、どうしても長砲身型の方が人気が高いため「短砲身はフランス戦で活躍したB型を出しておけば良いだろう」という考えのようで、E型はこれまで不遇をかこってきました。一応ドラゴンからもオレンジボックス版が発売になっていましたが、これは旧クレオスのキットベースで、発売当時はともかく現在の目で見ると模型としても考証面でも寸足らずのキットで、組み立て易さもいまひとつでした。今回のキットはスマートキットをベースに新金型を追加したもので、戦闘室や車体上部はかなりの部分が新規パーツとなっています。E型はそれまで戦闘室左側だけだった無線機収納スペースが右にも設けられ、このため戦闘室の装甲板形状を単純化したのが外観上の最大の特徴ですが、それ以外にもハッチ形状やリアパネルの形状が前型式のD型や後継型のF型とは少しずつ違っており、既存のキットから作ろうとすると結構苦労するする型式です。普段からドイツ車両研究をされている方には待望のキットと言えるでしょう。また、情景派にはタイフーン作戦やブラウ作戦に相応しいIII号突撃砲としてお薦めです。E型はアルケット社で1941年9月から1942年1月まで生産されました。ドラゴンのキットはそのままだと9月から10月に掛けて生産された前期型になりますが、不要部品を使えば後期生産型も製作可能です。車体後部のデフレクター(MA4)は生産途中から取りつけられるようになり、現地改修で取りつけられた個体もあったようです。これはエンジンの冷却気をV33とのV41の間から排出する際、土埃が巻き上がって遠方から発見される点が問題とされ、冷却気を偏向させるものです。これ以降III号系列の標準装備となりました。
※組み立て上の注意※
7コマ目と8コマ目で取りつけるMA25とMA26ですが、これは18コマ目で取りつけるライト(A7とA8)の座金を表現したものです。MA26の取付間隔はA8を取りつけて現物合わせで調整するとスムーズです。

ドラゴン #3567 1/35 マガフ3 \6,600(+税)

米国から最新鋭のM48を導入したイスラエルでしたが、実際に使ってみると、エンジンや潤滑油系統が発火しやすい、90mm砲ではT-54/55の100mm砲と互角程度にしかならないなど不満の残る戦車でした。このため、マガフ1/2をM48A3以降で採用になったディーゼルエンジンに換装(これに伴いトランスミッション系も刷新)、主砲をロイヤル・オードナンスL7 105mmに交換した改修型を投入。マガフ3と呼称しました。L7 105mm砲は優れた精度と貫通力を有し、後に配備されたタングステンカーバイド製弾頭を使用するとT-80初期型の車体前面装甲(ロシア製115mmに抗甚できるよう設計されていた)を貫く威力を持っていました。この砲弾はイスラエルが独自に開発したもので、ソ連(手持ちの全ての戦車が正面から貫通されてしまう)を驚愕させ、国内のT-72/80に増加装甲を取りつける緊急指示が出される原因となりました。西側諸国にもライセンス供与され、各国で同様の砲弾を開発するための礎となりました。マガフ3はその後の危機的状況でもよく奮闘し、救国の戦車となったのです。
マガフ3は実戦配備後も改良が続けられ、キューポラをM4シャーマンのコマンダーズキューポラ(覗視孔が周囲に開いているタイプ)やウルダン社製キューポラに交換、ライトをマガフ6と同じタイプに交換したもの、果ては爆発反応装甲を装備したタイプなども存在しました。
ドラゴンのマガフ3は初期型とも言える内容で、エンジンと主砲を交換した直後の状態を再現、ベースはマガフ1となっています。
ウルダン社製キューポラキューポラが入っていないのは残念ですが、これはどこかのレジンメーカーに期待して、とりあえずマガフ3の登場を喜びましょう。

ライフィールドモデル[RM-5008]1/35 ティーガーI 戦車回収車 \6,800(+税)

イタリア戦線に投入された第508重戦車大隊が現地改修した謎の車両です。遺棄された状態で発見され、パーツが部分的に失われており、記録も散逸(第508重戦車大隊自体記録が少ない)しているため「ベルゲティーガーでは無いか?」との予測で想像図が引かれ、これを元にレジンキットが発売されたこともありました。ライフィールドはこれを元に再現したもので、攻めの姿勢が格好いいライフィールドらしい企画です。最近では「地雷原啓開車じゃ無いのか」との説*も登場しており、こちらの説に従って改造するベースとしても好適です。実物に施されているツィンメリットコーティングを再現するためのブレード付き。新規のパーツには最後期型のキューポラも入っており、履帯はカステンと同じ方式の連結可動式と、相変わらずお買い得感満載です。
*車体のフロントに牽引ホールドが設けられトウバーが搭載されているのは記録写真から明らかなので回収車であったのは間違いないですが、砲身上に取りつけられていた筒はクレーンではなく、地雷原啓開のための爆薬筒を射出したのでは無いかとする説。説得力はありますが、これも何か物証があるわけではありません。興味のあるかたは"berge tiger"で検索してみてください。


ICM #35375 1/35 パナール178 AMD-35 指揮車タイプ \5,400(+税)→\4,860(+税)(初回特価)

好評のパナール178に無線機を搭載した指揮タイプです。インテリアの無線機パーツも追加されているのが当たり前と言えば当たり前ですが、きちんと真面目にやっています。これまで通り、エンジンルームや砲塔内部も完全再現されています。


ICM #35518 1/35 ZIL-131 緊急トラック \6,200(+税)

ZIL-131は軍用だけで無く民間でも使用されましたが、これはそんなトラックのひとつで、緊急トラックというタイトルのワークベンチタイプです。詳しい説明はメーカーサイトにも無いのですが、何かの機器が壊れてインフラが停まった際に駆けつけて緊急修理する車両のようです。ICMのバンは車内が空っぽのことが多いのですが、このキットは内部の部品庫や工具類を再現しています。ゾンビ映画などにも出てきそうな車両で、ミリタリーファン以外にもオススメです。マーキングは箱絵のキャビンがロシアングリーンのタイプとキャビンを含めて黄色いタイプのどちらかが選択可能です。


インフォーカス1:ヘッツアー戦場写真集 \3,250(+税)(売り切れ)

パンツァーレックスでその目利きぶりを披露したリー・アーチャー氏の新シリーズです。一つの車種に絞って写真を紹介すると共に、記録写真をCGでフルカラー復元するページも設けられています。ヘッツァーは工場での型式認定写真は良いものが沢山あるのですが、実は戦場写真は良いものがあまりありません。本書では、アーチャー氏ならではの知己の多さを強みに良質な写真を選りすぐって収録しました。マニアにはお馴染みの写真も多いですが、デジタルエンハンスのおかげで車輌製造番号(ヘッツァーの場合は主砲直下に書かれている)が読み取れたりと、決して油断できません。アーチャー氏は製造番号からBMM社製なのか、スコダ社製なのか、製造年月はいつなのかまで解説してくれていますから、見慣れた写真でも俄然見る目が変わってくるというものです。その人気から資料がたくさん出ているヘッツァーですが、情報の信頼性の高さ、当を得たキャプション、写真の質の高さなど入門者からベテランまで本棚に加えておきたい一冊です。
問屋さんによると「偶然にもEU離脱でポンドが激安になった瞬間に取引できた」「次回はこの価格はたぶん無理」とのことですから、この機会にどうぞ。112ページ、英文、レターパック送付可能。

【7/10追記】
当店でお買い上げいただいたお客様へのささやかな特典として、原著P.30-33に掲載されている第731装甲猟兵大隊のゾンマーフェルト中尉の手記の日本語訳(約7000文字)を添付します。
731大隊はいち早くヘッツアーに装備改編した部隊の一つで、本書の表紙はゾンマーフェルト中尉の乗車をCGで再現したものです。731大隊はクールラントポケットで包囲されますが、彼の中隊だけで110両を撃破するなど降伏の日まで戦い続けました。1945年2月、110両目の撃破を祝う写真が残っていますが、中尉の乗車が初期型である事に注目です。非常に脆いヘッツアーを撃破される事無く戦い続けたということでしょう。本書には731大隊所属車両の写真も多数収録されており、併せてご覧いただくことでイメージが膨らむのではないでしょうか。


モンモデル TS-026 M1A2SEP エイブラムス TUSKI/TUSKII \8,200(+税)(再入荷)
凄いです。精密さと組みやすさを両立させた正調派キットですが、従来の全てのキットを凌ぐ解像度。個人的には2016上半期のベストキットとしてイチオシです。詳しくはこちら。


モンモデル TS-027 レオパルト2A7 \8,200(+税) → \7,380(+税)(初回特価)(再入荷)

レオパルト2A7はドイツ連邦軍のレオパルト2の最新改修型です。戦車王国の伝統を受け継ぐレオパルト2ですが、唯一の弱点は、就役当時にNATO域外派遣が禁じられており、実戦データが取れなかったことです。しかし、これはコソボへの派遣、カナダ軍の2A6のアフガンへの派遣などで徐々に蓄積され、レオパルト2の基本的なコンセプトの正しさが証明されました。特にカナダ軍は、アフガン任務に投入した18両の2A6Mが雨あられと撃ち込まれたRPGとIEDをものともせず、全損ゼロで生還、というずば抜けた戦績を上げました。2A7はこれらの実戦データを反映したものです。砲身長は55口径のままで、何か「あっと驚く」装置は施されていませんが、そこが逆にドイツ戦車らしさだと言えるでしょう。2014年に配備が始まったとき、タンコグラッド社がいち早く詳細な情報を提供しましたが、たぶんそれを見た模型メーカーは頭を抱えたと思います。2A7は2A6と比べ、ぱっと見た目が同じであるのに、細かいところがほんのちょっとずつ違っており、殆どのパーツが作り直しになるからです。このキットも前作のレオパルト2A4のパーツが流用されているのは転輪とサス、履帯だけであり、他は完全に新規となっています。たまたまラインナップに2A6を持っていなかったモンモデルだからこそ発売できたキットです。前作エイブラムスで目の肥えたマニアを唸らせた同社だけに今回のキットもまた非常に丹念なリサーチを経たもので、細部表現もすっかり垢抜けて洗練されたものになりました。履帯は連結可動式、エッチングの使い方も当を得ており、バックミラーにはインレットが奢られています。「タミヤみたいに作りやすいキットを他のメーカーはなぜ出してくれないのか」とお嘆きの方、ぜひ本キットをお試しください。

AFVクラブ AF35230 1/35 M60A2パットン 後期型 \8,400(+税)→\7,560(+税)(初回特価)


M60は戦後米戦車の技術の集大成といえる堅実な設計でしたが、主砲のL7 105mm砲は大戦中の技術の延長上にあったため、3000mでの砲戦命中率は20%程度と見積もられており、これは大量のT-55とT-62を迎え撃った場合に心許なく感じられました。このため、次世代のMBT-70が就役するまで、遠距離砲戦を担当するミサイル戦車を場つなぎに製作することが提案されました。搭載するのは当時最新鋭だったシレイラミサイルで、MBT-70にも搭載予定でした。誘導方法は先進的で、ミサイルを発射したら砲手はモニターの十字を目標に据えておくだけで勝手にミサイルが命中してくれるというもので、3000mでも70%程度の命中率が期待されていました。出来上がったM60A2は正面の暴露面積を減らすため独特の形状となっており、最新テクノロジーを搭載していたことからも「宇宙船」のあだ名が付けられました。
しかし、使用してみると、様々な問題が発生しました。赤外線による有視界誘導だったため、目標にミサイルが到達するまで母体は激しい機動が出来ないこと、雨や霧、川から立ち上る水蒸気といった自然現象で誘導困難になること、730m以内は誘導不能なので近接戦闘ができないこと。そして最新システムにありがちな整備の複雑さから、配備部隊には極めて不評でした。このため生産は早期に打ち切られ、既存の生産車はM60A3か架橋戦車に改修され姿を消してしまいました。

このように実際にはあまり使われなかったことから欧米では人気が無い車両ですが、日本ではその特異な姿がSFメカっぽいからか、結構な人気があります。
先日ドラゴンからもニューキットが発売になりましたが、やはりAFVクラブを待っていた、という方は多いのではないでしょうか。
キットは期待通りの出来で、近未来的な砲塔を全体形状、ディティールとも見事に再現しています。砲身カバーは軟質樹脂製、各種光学兵器は透明部品で再現、金属砲身付きです。エッチングはボイジャーのOEMで、必要最小限の箇所が厳選されています。

ファンモールド FM47 陸上自衛隊戦車乗員セット('65-'90年代)\1,800(+税)

陸上自衛隊が1960年代半ばから1990年代まで使用していた65式作業服を身につけたAFVの乗員セットです。乗車状態の隊員が3名、下車してヘッドホンを外し、小火器で武装した状態の隊員が1名入っています。

下車状態の隊員(写真左)は武装としてグリースガンか64式小銃を選択可能、乗車状態の隊員は70年代半ばから使用された新型ヘッドホンかそれまで使用された旧型ヘッドホン着用のヘッドをどちらか選択可能です。

ご覧のように、ベルトの生地の質感とベルト穴まで再現された緻密なモールドで最近の高解像度のキットと違和感無い仕上がりです。顔も見事な日本人顔。
創生期の60式無反動砲をはじめ、60式装甲車、61式戦車、74式戦車などに広く使用可能です。
また、この65式作業服は迷彩一型服とも基本形状は同じですから、普通科の隊員を作りたい、という方のベースとしてもお薦め。ポーズも素直で改造のベースとして好適です。階級章デカール付き。


ファインモールド FM46 61式戦車(改修型) \4,800(+税) →\4,320(+税)(初回特価)

タンクアート怒濤の入荷のせいで、ご紹介がすっかり遅くなりましたが、待望の61式戦車近代改修型です。戦後初の国産戦車として就役して以来、2000年まで使用された同車は途中で暗視装置やアクティブ投光器、スモークディスチャージャーの装備などの改修を受けました。キットはこの姿を再現するものです。変速機など開発当時の技術的限界から決して扱いやすい戦車とは言えなかった61式ですが、自衛隊ならでは非常に高い練度の隊員さんに支えられ、特に射撃精度は素晴らしいものだったと言われています。本キットは綿密な実車取材に基づいた、いかにもファインモールドらしい労作です。



ICM #35615 フランス装甲車クルー(1940) \1,500(+税)

ICMは、パナール装甲車用として先にドイツ兵のフィギュアセットを出しましたが、こちらは本家フランス軍のパナール用フィギュアセットです。スパナとウェスを手にエンジンを整備中、砲弾を補給中の2名、何をするわけでもなく傍観している将校(^^;の4体セットで、ICMらしく的確な人体骨格で端正に仕上がっています。フランスの機甲部隊と言えば革ジャケットですが、エンジン点検中の兵士はシャツ姿で、アクセントとして貴重です。内部まで再現されたICMのパナールの見所を引き立たせるキットと言えるでしょう。


ハセガワ TL15 瞬間接着剤 極細ノズル(10本入り) \500(+税)(売り切れ)

職人さんが、一本一本、手伸ばしで作った瞬着ノズルです。「押して出す」のではなく「毛細管現象で吸い込まれて」接着剤が入りますので、微細なエッチングパーツの取付に威力を発揮します。手作りなので太さに若干振れ幅がありますが、いずれも機械では製造できない究極のノズルです。


TANK ART1 第三版 \5,500(+税) 入荷しました!
予定から1ヶ月遅れましたが、なんとか出版に漕ぎ着けました。新作の2点ですが、更に作品の質が向上しており、さすがというところです。
ご予約のお客様には商品の発送と入荷のご連絡(事前の連絡を希望された方とお振り込みでお支払いの方)を差し上げましたのでご確認ください。
店頭でお受け取りをご希望の方はご来店お待ちしております。なお、若干ではありますが、店頭販売分もご用意しました。

当代最高の戦車模型塗装技術指南書、タンクアート1の第3版がついに発売。第2版は224ページでしたが、全体にレイアウトを見直し、かつ記述を修正した上で、以下の写真の2作例を追加して+64ページとなります。





サボットパブリケーションズ SP002 M9 装甲戦闘ドーザー ディティール写真集 \4,250(+税)(売り切れ)

M9ドーザーはM1エイブラムスと梯団を組める、高速の装甲ドーザーです。その姿はハリウッド映画に出てきそうな近未来的な形をしています。固有武装は無いものの、乗員区画と機関部を集中的に守り、敵前で行動することを前提にした画期的な車両です。軍用車両であるにも拘わらず、乗員が一人(全周は満載したセンサーやカメラで視察)という点もユニークです。1986年から実戦配備されているのですが、ネット含めて極端に露出が少なく、まとまった資料はこれが初めてです。前作のエイブラムス写真集と同じく、ガチガチのモデラー視線で撮影されており「ほらほら、ここ見たかったでしょ、タコムのキットはここは省略されてるから、ココだけは手を入れようね〜」という声が聞こえてきそうです。127ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。


エイブラムス・スコード No.15 \1,900(+税)

パンダホビーのZTZ-99Aは99式戦車の最新改修型をキット化しており、これをステップバイステップで紹介。T-80BVは本誌らしい、戦場の香り漂うリアルな仕上がり。ディティールセットは余り使わず、塗装だけでここまで出来る、と言う作例です。これまたステップバイステップで丁寧に紹介。メルカバMk.IIの滑り止めはペット用のトイレの砂を使用、レジェンドのディティールセットと併せ、どことなくオモチャっぽいアカデミーのキットを非常にリアルに仕上げています。その他BMP-3、トヨタのランクルにTOWを搭載した改造車、イーグルIVとゲパルトの実車写真などを掲載。72ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。

ズベズダ #3667 1/35 T-35 重戦車 \5,000(+税)(売り切れ)

数少ない実用化された多砲塔戦車として人気のT-35ですが、何しろ図体がでかいため、なかなか手を付けるメーカーが少ないアイテムでもあります。1/35では、古くはICMが発売していましたが、その後金型の所有権がアランゲルに移り、アランゲルの倒産と共に市場から消えてしまいました。その後ホビーボスからキットが発売になりましたが、手軽に買える価格のキットではなく、本家ロシア発の新金型T-35として期待していた方は多かったのでは無いでしょうか。キットが再現したのは生産数の殆どを占める、砲塔の装甲板が垂直になっているタイプです。ホビーボスがエッチングをふんだんに使っているのに対し、牽引ワイヤー以外は全てプラスチックというプラモデルらしい構成。奇を衒ったところはありませんが、副砲塔は砲尾をパーツ化、主砲塔内は簡単ではありますがインテリアも再現された設計です。モールドはカッチリしており、履帯は部分連結式となっています。内容を考えるとかなりお買い得ではないでしょうか。


ドラゴン #3563 1/35 MIM-104F パトリオット PAC-3 M901ミサイルランチャー \12,800(+税)→\9,999(+税)(初回特価)(売り切れ)

MIM-104 パトリオット(航空自衛隊の呼称は「ペトリオット」)は1981年に配備が始まった地対空ミサイルシステムです。1991年の湾岸戦争でスカッドミサイルを迎撃したことで一躍有名になりました。この時点のパトリオットはMIM-104C(PAC-2)で、主に航空機や巡航ミサイルを対象と想定しており、近接信管で弾頭を破裂させ、弾片効果で撃墜/飛行不能にするものでした。この方式は、前述の目標なら効果的だったのですが、スカッドなど弾道落下してくる戦術ミサイルの弾頭を破壊するには威力不足で、湾岸戦争でも迎撃に成功したものの、破壊しきれなかったミサイルの残骸で被害が出てしまう、という例が続出しました(弾道弾なので、飛翔コースが変わらなかった場合は残骸はそのまま目標地点に到達してしまう)。このため、戦術ミサイルに直撃して完全破壊する方式に変更されたのがMIM-104F(PAC-3)です。PAC-3はミサイル自体が小型化し、それまでのランチャーがコンテナ1基につき1発のミサイルを搭載(ランチャーには最大4コンテナを搭載可能)していたのに対し、PAC-3はコンテナごとに4つのミサイルセルを内蔵しており、最大16発を搭載できる形態に変わっているので識別は容易です。
ドラゴンのキットは多数の機器から構成されるパトリオットミサイルシステムのうち、M901ミサイルランチャーを再現したものです。すっかり評判を落としてしまったブラックレーベルですが、本作はドラゴンスタンダードなモールドに復帰しており、ひとまずほっとしました。ミサイル本体も1発が付属しており、ホビーショーの展示見本のようにランチャーから飛び出す瞬間を再現する事も可能です。
デカールはイラク戦争の米軍のものと航空自衛隊第4高射群 第14高射隊のどちらかから選択できます。



ドラゴン #6838 1/35 SU-76i 対戦車自走砲 \7,400(+税)→\6,660(+税)(初回特価)(売り切れ)

スターリングラードの戦いの後、ソ連軍は大量のIII号戦車とIII号突撃砲を捕獲しました。これらは主に燃料不足で放棄されていたもので、整備すれば再使用が可能でした。しかし、60口径の5cm砲や24口径の7.5cm砲では威力不足と考えたソ連軍は、第38工場で装甲筐体を製造しT-34の砲架を搭載した対戦車自走砲を製作しました。iはInostrannaya(「外国」の意)の略号です。ある記録によれば600両余りのSU-76iが製造されたといわれています。主に1943年の戦いでドイツに対し使用されましたが、SU-76やSU-85が配備されると前線から引き上げられて訓練用に使用されました。これまでもガレージキットでは改造キットが存在しましたが、ドラゴンのスマートキットの中でも特に出来の良いIII号戦車をベースにしたインジェクションキットはやはり嬉しいところです。キットはIII号戦車のシャーシを母体とした個体を再現しており、ドイツに捕獲されて鉄十字を描かれているというややこしい個体のデカールも付属しています。



ドラゴン #3565 1/35 IDF マガフ1&2 2in1 \6,600(+税)→\5,940(初回特価)

隠し球のようにいきなり始まった「中東戦争シリーズ(MIDDLE EAST WAR SERIES)」の第一弾で、箱絵のデザインも思いきって換えてきました。なるほど、2016年は湾岸戦争25周年であると共に六日戦争(第三次中東戦争)50周年でもあるわけですね。ドラゴンの2in1は「この程度のパーツの差し替えで名乗るとは片腹痛いわ」というものから「やるじゃねえかドラゴン」と思うものまでさまざまですが、このキットは後者です。M48A1ベースのマガフ1とM48A2Cベースのマガフ2を選択できるように車体上部が2つ入っているのを手始めに、現代的視点のスケールキットは初めてであるM48A2C用パーツが大量に追加されています。マガフ1&2を欲しかった方には待望のキットであると共に(デカールを自分で用意できる方は)M48A2Cとして組み立てても良く、かつ値段も最近のドラゴンとしては良く抑えている好印象のキットです。とにかく、ベースになっているM48A3が非常に筋の良いキットであるだけに本作もまたミッシングリンクを埋めるに相応しい内容となっています。

ローデン 1/35 #35806 M37 3/4トンカーゴ \6,400(+税)→\5,760(+税)(初回特価)

ドイツ軍がモスクワ前面で敗北した理由の一つに、3トンクラスの車両までは機械化されていたが、そこから下は馬匹や人力で補給物資を配布していたという事情があるようです。列車から集積地に荷下ろしされ、オペルブリッツ(3トンクラス)である程度小分けに出来るが、そこから先、部隊に配るための1トンクラス以下のカーゴと効率的な配布のノウハウが決定的に不足していたといわれています。このため、寒中で補給物資を受け取ることの出来ない部隊が続出し、ソ連軍の冬季反攻に耐えられなかった、ということが近年分かってきました。
米英軍は1トン以下まで完全機械化できた第二次大戦唯一の軍隊で、米軍は「WC(ウェポンキャリアー)」と称して、1/2、3/4、1.5トンクラスのトラックを運用していました。この中で一番使い勝手が良いとされたのがダッジWC51/52/53に代表される3/4トンクラス。「ビープ」の愛称で呼ばれていました。
M37は、ダッジがWCシリーズで得たノウハウを全てつぎ込んだ後継車両です。積載量は3/4トンで、タフで、使い勝手が良く、貨物輸送、火器牽引、分隊輸送までまさに「何にでも使える」「どんな道でも乗り入れられる」伝説の車両となりました。多くの派生車のベースともなっています。
1950年の生産開始後、すぐさま朝鮮戦争に投入され、1968年の生産終了までに115,000両という途方も無い数が生産されました。ベトナム戦争の米軍小型トラックといえばこのM37であるといって過言ではありません。現在でも愛情をもってレストアされ、元気に走り回っている個体が多数あります。
しかし、朝鮮戦争、ベトナム戦争共に本国アメリカでウケの良くない戦争だったのが災いしたのでしょうか。これまでキットに恵まれず、米軍ファンの嘆きの種でもありました。ローデンらしい、冴えた車種選択と言えるでしょう。
ローデンはとかく無機質になりがちなCAD/CAM-NC切削時代にあって、唯一といって良い「味」のあるモールドが出せるメーカーです。その辺は真面目四角に描かれることが多い最近の箱絵とは異なり、超広角レンズで撮影したような絵画調のボックスアートにも現れています。パーツを見て分かるのは、とにかくその部品がどのような役割を持っているのか、きちんと分かって彫刻していること。反面、おそらく嵌め合いは良くないと思われるので組みやすさがキット評価の絶対基準である方には向きません。しかし、こういうキットを見事料理したモデラーの作品は、模型雑誌の「教科書」記事を元に作った完成品とはひと味もふた味も違うものに仕上がっている。そんなキットです。例によってエッチング一切無し、プラモデルらしいプラモデルです。


IDFのマガフ Vol.1 マガフ1&2 \4,130(+税)(売り切れ)

ドラゴンのマガフ1&2 2in1キット発売に合わせて、既刊のご紹介です。
東西冷戦のただ中で、米国がイスラエルに肩入れすることはソ連を刺激しかねない危険な行為と見なされていました。しかし、若き大統領ケネディはとうとうイスラエルへの武器援助を解禁。ホーク地対空ミサイルに続き、最新鋭の主力戦車であるM48の輸出を画策します。しかし「いくら何でも直接はマズい」と西ドイツに保有しているM48A1をイスラエルに売却するよう要請。産油国であり貿易の大事な得意先であるアラブ諸国の怒りを買うことを恐れた西ドイツは猛反発しますが、安全保障をタテに脅迫に近い説得を続けると共に西ドイツにはM48A3を配備することを約束し、ついに西ドイツは折れます。イスラエルは「モーゼ作戦」を発動し、密かに西ドイツに戦車搭乗員を送り込んでM48へ慣熟させ基幹要員を育成します。ついに最初の40両のM48A1がイスラエルの港に到着。導入作戦のコードネーム「マガフ」から「マガフ1」と名付けられました。ソ連の反応を観察した結果「これなら直接売却しても大丈夫」と判断した米国は続いてM48A1を更に100両追加。更にM48A2Cを売却し、これは「マガフ2」と名付けられました。これらは年代を下ると共に魔改造されていきますが、本書は秘話満載の「マガフ計画」の全貌と到着直後のイスラエルでの慣熟訓練の様を未発表写真で紹介するものです。マガフ1とマガフ2の実車はマガフ3に改造されたため現存しておらず、生きたマガフ1/2の写真を観察できる非常に貴重な一冊で、発売から3年経過した今も、この分野で本書を凌ぐ類書はありません。このシリーズの特徴であるディティール写真ですが、前述の理由からマガフ1に非常に近いロットのM48A1を紹介しています。
港に到着したマガフの姿や若き日のタル将軍、そして新編の第79大隊で慣熟中のマガフの貴重なショットを紹介。当時の戦車兵の姿がよく分かる写真も掲載されています。
巻末にはマーキング&塗装解説のカラーイラストを掲載。80ページ、英文、モノクロ/カラー、レターパック送付可能。

ブルースチール5 レバノンのAMX-13 \4,000(+税)

久々に出版されるブルースチールシリーズの新刊です。このシリーズはレバノンをネタにしたものが多く、日本人には馴染みが薄いのですが、取り扱っている内容は非常に貴重なものが多く、タイトルだけ見てスルーするのは勿体ないです。本書も「俺、レバノン軍興味ないし」と仰らず、まずは中身を見て頂きたい良書です。サンプル写真にあるとおり、レバノン軍のスクラップヤードにあるAMX-13(75mmタイプ、90mmタイプ、105mmタイプ)を中心にした写真集ですが、IDFのAMX-13については就役当時の記録写真と博物館の現存車を収録、併せてスイスの博物館に保存された状態の良い展示車も収録しています。また、レバノン陸軍が射撃訓練に使っているAMX-13とAMX-VTTも併せて紹介しています。スクラップヤードの撮影自体は近年のようで、良いデジカメを使っているので非常に鮮明な写真ばかりです。キャプションは写真を撮影したムスタファ・エル-アサド氏によるもので「(スクラップヤードの大半の車両はレバノン軍がフランスから購入したものだが)このNo.12はミステリアスだ。75mm砲装備型で、一番下層はIDFのシナイグレーであり、その上に南レバノン軍のブルー、更にオリーブドラブがオーバーペイントされている。ヘッドライトとアンテナはIDFで使われた物である。(レバノン軍の)1970年代の古いタイプのライセンスプレートの上に、新しいアルミのライセンスプレートが取りつけられている。おそらく、南レバノン軍に譲渡されたIDFの車両をレバノン軍が捕獲もしくは接収したものであろう」と言った具合で読み応えがあります。著者の一人であるフェデリコ・コラダ氏はかなり腕の良いモデラーでもあり、タコムのキットの製作記事も収録しており、経年変化で劣化した塗装や錆表現のテクニックガイドにもなっています。タコムのキット製作はもちろん、タミヤのキット製作にも有用です。106ページ、英文、フルカラー、レターパック送付可能。


サボット パブリケーションズ M1A2 SEP ディティール写真集 \3,900(+税)(売り切れ)

モンモデルのM1A2SEPの監修を請け負った、クリス・ムロスコ氏とブレット・アバンツ氏が共同で立ち上げた新興出版社「サボット・パブリケーション」の出版第一弾です。
「サボット」は現代の高初速徹甲弾の弾体(飛翔体)を支えるパーツ(装弾筒)の事で、このパーツは装薬から産み出された運動エネルギーを弾体に伝えるには必須の部品ですが、飛翔体が砲口から飛び出た時点で剥がれ落ちます。モデラーを弾体とすると、モデラーのリサーチを強力にサポートする、しかし我々はあくまで裏方である、と言うような意味合いでしょうか。
お二人ともワールドクラスのモデラーで、志願兵として軍務経験もあるため、モデラー、軍関係者共に知己が多く、期待の出版社と言えるでしょう。
第一弾の本書ですが、結論から言うと「今後、エイブラムスを作るにあたっては真っ先に手に入れたい資料」といえます。
現在は、ネットにディティール写真が沢山あり「出版物など買わなくても十分」と思っている方も多いでしょう。もちろん、ネットには手軽さや最新情報が手に入る利点がありますが、一方、その多くは素人が撮影したもので、対象物に関する説明は殆どの場合ありませんし、撮せる部分も限られています。また、ひどいのになると被写体の型式が間違って記載されたりしています。
本書はエイブラムスと模型製作の両方に深い知識を持っている方が編集したものですから、例えば「フェンダーのスプリングに履帯のエンドコネクターが1個引っかけてあるのが見て取れる。これは履帯のメンテナンスに便利なので現場でよく見かける装備方法だ」「ここは樹脂製だからチッピングしちゃアカンよ」「ここ、合金だから赤錆表現ダメよ。ちまちま剥がれるんじゃ無くてこんな風にべろっと塗装が剥がれちゃうこともあるんだよね」といった具合です。「ああ、モデラーだな」というショットも満載で、まさに「そこが見たかった」部分が映っています。タイトルはM1A2SEPですが、もちろんTUSK付きやV2の写真も含まれています。また、訓練風景から見て取れる戦車兵の様子や迫力の発砲シーン(発砲の衝撃波でフェンダーの隙間から土埃が噴き出す)など情景製作派にもお薦めです。まさにモデラーによるモデラーのためのM1の写真集。第二弾はM9装甲ドーザーとのことで今から楽しみです。100ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。


AFVmodeller No.88 \2,300(+税)

今回の巻頭はモンモデルのマークVの情景。内部構造を見せるため工場の生産ラインを再現するというコロンブスの卵のような情景ですが、製造中の部品の色(装甲板は基本的に金属食剥き出しで、パーツによってはレッドオキサイドが塗られている)など地道にリサーチされた力作です、カナダ軍の2A6Mはホビーボスでは敢えてタミヤを使った正統な作品。タイガーモデルのナグマホン、M113A2など、今回はスラットアーマー成分多めながら良い作品が集まっています。64ページ、フルカラー、英文、レターパック送付可能。


タコム #2055 1/35 T-54B後期型 \6,800(+税)→\5,999(+税)(初回特価)

T-54はT-55とひとまとめにされることが多く「ベンチレータの付いているのがT-54」などと識別されることが多いです。しかし、ハリコフで設計されたT-54と、これをニジニ・タギルで改良発展させたT-55は、実は様々なところが異なっています。このため、たとえT-55を発売したメーカーでもT-54を出すには目立たない割に大量のパーツを新規に起こす必要があり、戦車史に欠かせない車両であるにも関わらず冷遇されてきました。
タコムのT-54/55シリーズはファミリーを網羅することを最初から視野に入れて設計されただけあって、T-55とは砲塔リング基部の形状が異なる点を再現するなど、徹底リサーチされたキットです。前面装甲板に穿たれた車体機銃口もきちんと再現されています。
これでミッシングリンクがまたひとつ埋まりました。
キット化されたのは西側呼称T-54Bと呼ばれるモデルで、ソ連の開発呼称はオブイェクト137G2(もしくはT-54 1956年型)です。1955年に制式化、57年から部隊配備されました。大きな改良点は、主砲が2軸(垂直及び水平)砲安定装置のついたD-10T2S(T-55と同じ主砲)に交換されたことです。内部的には砲塔下にターンテーブルが付き、これでようやく装填手が砲塔に合わせてダンスを踊る必要がなくなりました(砲安定装置の搭載により砲尾と砲塔が人間を介さず勝手に動くためこれは必須の装備です)。また、生産後期には砲手用にルナ2赤外線サーチライトとTPN-1-22-11赤外線暗視装置、車長用にOU-3赤外線サーチライトが装備されました。タコムはこの後期型をキット化しています。ルナ2サーチライトの蓋は2種から選択可能です。
T-54AM/AMVと同様に、シャープなモールド、他社のT-54/55では省略されている部分も丁寧にパーツ化されています。当たり前ですが、履帯と起動輪はOMShタイプ。また、この時期にどれくらい運用されていたかは分かりませんが、鋳造製のスパイダーウェブ転輪を選択することも可能です。本車らしくデカールも多彩で、ソビエト本国、ベトナム、イラン、パキスタン、シリア、アフガニスタン、エジプトなど8種から選択可能です。
タミヤのT-55と並べるも良し、ミニアートのT-44と作り比べても興味深い発見があるはずです。


タコム #2054 1/35 69式戦車-II(2in1)イラク仕様 \6,800(+税)→\5,999(+税)(初回特価)(売り切れ)

かつての中ソ蜜月時代、ソ連のT-54を59式戦車としてライセンス生産していた中国が、これをベースに初めて国産技術を導入して発展改良したのがノーリンコ WZ121こと69式I型戦車です。これには1969年の中ソ国境紛争の際に捕獲したT-62の技術が取り入れられていると言われ、実際車体後部はT-62に酷似しています。WZ121は極く少数が製造されたにとどまり、本格的に生産されたのはWZ121Aこと69式II型です。
69式II型はカタログ上に記載されたスペックの割に安価であったため、各国に輸出されました。
生産途中で様々な改良が加えられていますが、タコムのキットは、イラクに輸出されたタイプで、1980年から88年のイラン・イラク戦争、1991年の湾岸戦争と2003年のイラク戦争で使用されたタイプを再現しています。中国独自開発の砲安定装置と照準装置、レーザー測距儀、弾道コンピュータ、赤外線暗視装置、NBC防御システムなど近代的な装置が多く搭載されていました。車体下部にはサイドスカート、砲塔をぐるっと取りまく雑具ラックが独特の雰囲気となっています。
キットは指揮型かノーマル型を選択できるコンバーチブルキットです。砲塔の対空機銃は、お馴染みのDShK機銃もしくはそれの中国版コピーである54式機銃を選択可能です。
69式II型は、T-54の発展型で、本家T-55では廃止された車体機銃や砲塔上のベンチレータも残されており、履帯は旧型のOMSh。これに怪しげな中国製機器が満載された、魔改造感たっぷりの兵器です。ぜひ本家T-54Bと並べたいところです。また、エイブラムスと並べた情景も面白いでしょう。


タミヤ MM349 1/35 AMX-13 \4,000(+税)→\3,600(+税)(初回特価)

第二次大戦が勃発するまで、陸の軍事大国を自認していたフランスですが、ナチスドイツに僅か数週間で蹂躙され、占領期間中は技術開発を禁じられ、屈辱的なドイツ軍の兵器生産を命じられていました。しかし、44年に祖国解放されると46年には早くも空輸可能な軽戦車の競作が各社に提示されました(空輸可能としたのは世界中にある植民地で反乱が起きた際、いちはやく鎮圧するためで、植民地帝国として返り咲くつもりバリバリだったのです)。
これに応じたAMX社は48年に早くもプロトタイプを完成させ、1951年採用、1952年から量産に移ったのです。
完成したAMX-13は、戦後まもない時期に開発されたとは思えないモダンなデザインで、臆すること無く先進的な機構を随所に採用していました。フランス人の意地と誇りここにありというところでしょうか。
要求仕様を満たすために乗員を3人にして軽量化することを考え(派遣人員が少なく済めばそれだけ兵站も楽になります)、自動装填装置を採用しました。戦車の自動装填装置は現在もなお、装填の際には仰角を水平に戻す機構の物が殆どですが、砲と砲塔を一体にした揺動砲塔とすることで、発射後そのまま再装填することが可能となり、構造の単純化と信頼性を確保しました。砲はドイツのパンターが搭載した7.5cm砲をフランスで独自に発展させた物です。この砲は、本家ドイツでも24トンのIV号戦車に積むことをあきらめているのですが、フランスは13トンの本車にこれを搭載したのですからたいしたものです。
主砲弾は6発ずつリボルバー拳銃のような回転弾庫に収納され、この弾庫2つから計12発の主砲弾を連続発射可能。1分間でこの全てを撃ち尽くすという瞬発的な大火力を持っていました。「小型軽量、空輸も可能で、第二次大戦最優秀のパンターの主砲が12連発で撃てるよ!ソ連戦車が雲霞のようにやってきても返り討ちだよ!お値段もお手頃だよ!」と売り込んだので、30ヶ国以上が採用しました。
しかし、戦争中、技術的研鑽が停まっていたためでしょうか、機械的信頼性は今ひとつで、本車を実戦で使用したイスラエルの評価はあまり高くなかったようです(主砲は優秀だったのでシャーマンに積んでM50を作りました)。また、12連発の砲弾を撃ち尽くすと、車内からは簡単には再装填できず、いったん車外(笑)に出て、1発ずつ回転弾庫に再装填する必要があるなど、実用性に欠ける点もありました。
しかし、本車はフランスの誇りを取り戻すには十分な販売実績を上げ、多数の派生車が誕生したところを見ると成功作であったといえます。
タコムと僅かな差で発売されたタミヤのキットですが、両社の文化の違いが出た興味深いキットです。砲塔は素晴らしい精度の一体成型となっており、組み立て簡単なベルト履帯、最近のタミヤらしく、以前のMMを遙かに凌ぐ解像度で魅力的なモールドが施されており、すぐにでも組み立てたくなります。砲塔根元のキャンバスはオプションとなっており、固定すれば模型としての精密感を楽しめ、外せばAMX-13独特の揺動機構を楽しめます。グリル用エッチング付き。



エイブラムス・スコード 別冊No.4 湾岸戦争1991 モデリングブック \4,000(+税)(売り切れ)

湾岸戦争25周年を記念した別冊です。サイトの予告の写真がしょぼかったのであまり期待してなかったのですが、良い意味で裏切られました。「世界のトップクラスのモデラーに製作を依頼した」と言うのは煽りではなく、巧みな工作、今風の洗練された塗装、そして細部に宿るリアリティと、素晴らしい作品が収録されています。巻末は湾岸戦争に参加した米軍兵士の迷彩服の塗り方解説で、チョコチップ迷彩の上にNATO迷彩のボディーアーマーを着た凝った作りのフィギュアで非常に参考になります。日本からは新進気鋭の野原慎平氏がゲスト参加しています。112ページ、フルカラー、レターパック送付可能。




マスターボックス MB35164 1/35 第101軽中隊 フランス1944 \2,500(+税)(売り切れ)

有名な記録写真をモチーフにしたもので、英軍戦車に跨乗した米軍の第101空挺師団の兵士が、対独協力したかどで丸刈りにされてしまった女性に携行糧食を渡しているシーンをビネット仕立てにしたフィギュアセットです。
腰掛けている空挺兵は非常に貴重で、米軍戦車に載せるのはもちろん、様々なソフトスキンと組み合わせても便利に使えます。手にしている武装も、2脚のM1919 .30口径、BAR、銃剣付き小銃、トンプソンなどバラエティに富んでいるのも魅力的です。9体+赤ん坊のセットです。


インサイド・ジ・アーマー刊 スクラッチビルディング マスタークラス \3,500(+税)(売り切れ)

日本の模型誌では所謂スクラッチビルド記事は殆ど見かけなくなりました。
この背景には製品ラインナップが充実し、昔ほどスクラッチを必要としなくなったこと、商業模型誌なので、製品紹介を優先せざるを得ないことが関係しているようです。
そんな中で、本書は、欧米の模型コミュニティで尊敬を集める4人の達人を紹介する一冊です。

もちろん「この本を買うと達人並みの作品ができるようになりますよ」という内容ではありません。
しかし、結局彼らのテクはプラモの基本である、切る・削る・貼る・盛るの繰り返しの上に成り立っていることが良く分かります。

昨年、非常にクオリティの高い完成品フィギュアを出すことで有名なメーカーが1/350艦船キットを発売しました。これが意外にもスナップフィットでは無かったのです。開発のご担当のツィッターに「なぜか」という理由を紹介するこんなエントリーがありました。
--引用ここから--
「スナップフィットの艦船模型を作っても、他の会社のフネを作れるようになれない」「切る、貼る、削るという"模型を作ることの面白さ"をぜひとも多くの人に知ってもらいたい」「スナップフィットにすることで表面のディテールが暴れたり、かえって接合線が目立つ場合がある」というのがその理由です
--引用ここまで--
元ツィッターのURLはここ

つまり、スクラッチは「達人のみが到達出来る別世界」ではなく、普通のプラモ作りの延長線上にあるのです。本書を読むことでそのことが身近に感じられ、よろず技術上達のきっかけになると思います。基礎的なテクニックや使っている道具の紹介など、スクラッチビルド入門に相当する部分も丁寧に紹介されています。版元のインサイド・ジ・アーマーは昨年末でキット販売は廃業してしまったのですが、ひとまず出版部門は存続させるとのことです。オーナー自身が非常に優れたスクラッチビルダーであることも手伝い、写真もモデラー視点で撮影されており、非常に分かりやすくなっています。「いつかは世界の頂点とったる」と野望を抱く初心者から、なんとなく活が入らないベテランモデラーまで広くお勧めです。フルカラー、英文、レターパック送付可能。

ミニアート #37002 1/35 T-44M中戦車(フルインテリア付き) \7,000(+税)→\6,300(+税)(初回特価)




T-44MはT-44の近代改修型ですが、その導入時期は1961年と、かなり時代を下ってからです。
もうこの時期にはT-44の曾孫にあたるT-62が制式化されており、T-44の子供であるT-54ですらT-54Mとして近代改修済み、孫であるT-55がT-55AMとなりつつありました。T-44は既に第一線で使える戦車では無くなっており、近代改修は後回しにされていたのです。しかし、1800両も生産されたT-44は訓練部隊では未だ広く使われており、何らかの延命策が必要でした。このため、T-54Mのパーツを使えるところは使う、という基本方針の下、低コストで近代改修したのがT-44Mです。

目玉はエンジンとトランスミッションをT-54Mのものに交換した事です。これにより性能向上すると共に信頼性が高まり、部品調達コストも低く抑えることが出来るようになりました。外観では、転輪をT-54/55/62と共通のパーツに交換、履帯、起動輪と誘導輪も更新。更にフェンダーと外部燃料タンクを T-54のものとしました。この他、赤外線暗視装置の導入、無線機の更新が行われました。

T-44Mが実戦に投入されることはありませんでしたが、この戦車のおかげで沢山の戦車兵が育っていったのです。
後にはT-44Mを更に再改修して砲安定装置を搭載したT-44MSも製作されました。

延命策を受けたおかげで、未だに現役で動いている個体もあるようです。
https://www.youtube.com/watch?v=zvNjvDJRqQU
1970年代にソ連が製作した「ヨーロッパの開放」「モスクワ大攻防戦」では敵役のティーガーやIV号戦車に改造されて数十両単位で登場しています。

このキットは手抜き一切無しでT-44Mを再現しており、フェンダーを含む足回りの交換、暗視装置の導入により変化したペリスコープ形状など外装を網羅しているのはもちろん、新型エンジンが導入された機関室、完成するとほぼ見えなくなる無線機もきちんと更新されています。かなり開発費が掛かっているのは間違いなく、あまり財務体力の無いミニアートですから、ちょっと心配になるくらいです。
真のロシアファンは「おお、T-44Mをキット化するとは!ミニアートは漢じゃ!」と必ず買う(はず)なのでくだくだお薦めしません。
残念ながらこの車両の日本での知名度は決して高くないため、継続入荷は難しいかもしれません。「映画のプロップ仕立てにしたい」と言う方を含め、興味がある方は早めに手に入れておくことをお薦めします。

ミニアート 38007 1/35 トラム乗務員・乗客5体入 \1,600(+税)

第二次大戦当時のドイツのトラム男性運転手、女性車掌、男性2人と女性1人の市民が入ったセットです。ミニアームのフィギュアですから、原型のクオリティはトップクラスで、服装考証も行き届いています。当時のドイツは典型的な男性社会で「女性は家庭に入るもの」という考え方が支配的でした。このため車掌も通常は男性ですが、戦争で人的資源が枯渇してくると、女性の力を借りるしか無くなりました。戦時下の演出としてさりげなくよく考えられています。

パッションモデルズ P35-120 1/35 M4A3E8 イージーエイトエッチングセット(タミヤ用) \1,000(+税)(売り切れ)

タミヤの新作にフィットするよう設計されたエッチングセットです。おそらく、イージーエイト用のエッチングとして製品面積が一番小さいセットになると思いますが、パッションらしく、非常によく考えられており、もっと大きな製品面積のセットでも入っていない箇所もパーツになっている部分があります。いつものように難易度の高いところには★が付いていますから、初心者は無理せず、ベテランは持てる技術を存分に発揮できる構成です。

米軍のライトガードは4本の足で溶接固定されていますが、2本の足はライトガード本体の帯金に別の短い帯金を溶接しています。(写真はM8装甲車)
プラパーツではここが綺麗にツライチになっている場合が多いですが、ご覧のように、実物は結構粗い仕上がりです。
本製品では、組立を容易にするためここを敢えて一体化したパーツと、実感を出すために別パーツにしたパーツの両方が入っています。組み立て易さを優先する方と実感を重視する方、どちらも納得の設計で、こういったところ一つ見ても本セットのこだわりがよく分かります。


ファインモールド FM45 1/35 60式自走106mm無反動砲 B型 \4,600(+税)

本車がようやく1/35で発売されると聞いて感無量だった方も多いのでは無いでしょうか。60式自走無反動砲は日本が敗戦による技術的空白の後、初めて国内で設計製造したAFVです。以前からキット化は熱望されていたものの、車体の大きさの割に複雑な構造をしているため開発面積が大きく、市場で受け入れられる金額で発売できないとの判断で、1/35インジェクションでは製品化されることが見送られてきました。今回の4600円という値段も採算が取れるかどうかのギリギリであると思われ、ファインモールドならでは英断です。

レーザー彫刻機を導入後の同社の製品らしく、非常にキレ良く仕上がっており、転輪の形状を正確に再現するため、あえてリムを別パーツにするなど、細部までのこだわりが感じられます。実戦参加していない兵器は実物が退役するとその人気が急速に衰えます。既に2007年に完全退役した本車が1/35でキット化されることはおそらく二度と無いでしょう。それを踏まえたのでしょうか、各所に気合いの入った好キットになっています。また、自衛隊員のフィギュアもこの時代の装備のものは非常に少なく大変貴重です。戦闘室内部も再現されており、主砲射撃時に車体の一部がせり上がる構造も実車通り再現されています。


ライフィールドモデル RM-5005 ティーガーI フェールマン戦隊 \6,800(+税)→\6,120(+税)(初回特価)(売り切れ)

ライフィールドモデルは誠実ですが資金力の無いメーカーで「たぶん、当面はティーガーを軸に製品開発していくんだろうな」と想像してしていましたが、デビュー作のアフリカティーガー、第2弾はインテリア付きの503大隊とうまいところ突いてきて、第3弾はフェールマン戦隊という非常にマニアックなところを狙ってきました。ざっくり言うと、今回もまた美味しいおまけが沢山入っている上に資料をあまり持っていない方でも製作できるよう、親切な説明書が付いており、ティーガーが好きであれば一つストックしておいて絶対損はありません。

フェールマン戦隊はドイツ終戦間際の45年4月、臨時編成された部隊です。戦車教導師団にあらかたの教官と生徒を差し出してしまった後、居残り組の教官であったシュルツェ少佐に「装甲教導師団がルールで包囲されたので連絡を回復するように」との命令が下ります。既に予備兵力など残っておらず、シュルツェはベルゲン戦車学校の機材を掻き集めて戦闘団を編成。その中に5両のパンターと6両のティーガーがあり、これをまとめてフェールマン中尉麾下の「フェールマン戦隊」としました。包囲を打通することは適いませんでしたが「もう戦争は終わったも同然、やる気のあるドイツ軍はいない」と思っていた米英軍の虚を突いて戦果を上げました。
ティーガーはいずれも中古品で、戦場から引き揚げた個体を再生したため、各車で仕様がばらばらです。中でも初期型車体に鋼製転輪を履かせた個体はモデラー心をくすぐります。F01-F05,F13の砲塔番号を付けていたとされていますが、このうち記録写真が見つかっているのは、今のところF01,F02,F13のみです。大日本絵画の「重戦車大隊記録2」では砲塔番号は白縁に赤文字説を取っていますが、 F01に関しては確かにそれらしく見えるものの、最近は「白縁文字を白で乱雑に塗りつぶしてある」説が有力となっており、ライフィールドはF01は赤文字と白文字両方、F02とF13は白文字を用意しました。また、転輪を鋼製転輪に履き替えているF01,F13とゴムフチ転輪のままのF02をいずれも作る事ができるよう、転輪のパーツは両方が入っています。なお鋼製転輪のランナーには、小口径の誘導輪パーツが不要部品として入っています。個体ごとに異なるツィンメリットの場所もそれぞれ説明され、塗布用のエッチング製コーティングブレードが添付されています。
履帯はモデルカステンと同じ方式の連結可動履帯の後期型が入っており、OVM類のクランプはエッチングを使う事もできるよう配慮されています。グリルメッシュなど必要不可欠なエッチングが入っているのも前作通り。モールドは非常にシャープで、説明書の指示に従って組むだけで考証の行き届いた格好いいティーガーが出来上がるのはもちろん、不要部品や履帯、エッチング、コーティングブレードなど付加価値が高く、一見高く思われる価格以上の価値があるキットです。

タミヤ MM348 1/35 SU-76M \3,800(+税)→\3,420(+税)(初回特価)(売り切れ)

独ソ戦は軍事ドクトリンの異なる国同士の激突で、文字通り好敵手としてお互いの優れた点を吸収し合いました。兵器においても例外ではありません。
戦車や航空機は地上戦の花形ですが、実際に兵士の死傷要因の過半を占めたのは大砲です。ソ連は大砲を「戦場のクイーン」(チェスにおいて最強の手駒はクイーン)と呼び、優れた砲熕兵器を開発して戦いに臨みました。ソ連の砲兵運用ドクトリンは大量の事前集積による面破壊を至上とする一方、歩兵の火力支援に機動力を持たせる点については熱心ではありませんでした。
しかし、ドイツの突撃砲を見るや、その有用性を見抜き、SU-122を皮切りにソ連版突撃砲を次々と戦場に投入しました。SU-76もこうした火力支援兵器のひとつです。一見するとソ連版マーダーのように見えますが、マーダーが対戦車戦闘に特化していたのに対し、SU-76は歩兵部隊の間接火力支援に重きを置き、必要なら対戦車戦闘も行えるという位置づけの兵器でした。当初は密閉戦闘室でしたが使い勝手が悪く、オープントップにすると共に駆動系を改良したのがSU-76Mです。
歩兵は対戦車戦闘における脆さから「スーカ(雌犬)」と呼んだそうですが、これはヴェスペを対戦車戦闘に投入して「使い物にならない」と評するようなもので、この兵器の価値を堕とすものではありません。SU-76Mの搭載するZiS-3Sh 76mm砲は、傑作野砲F-22の戦時簡易型であるZiS-3の派生型ですが、砲の性能自体はF-22を踏襲していました。660m/sを超える高初速により発射音より着弾が早いことからドイツは「ラッチェ・バム」と呼びました。ラッチェは空気と砲弾の擦過音の意で、つまり「シュルシュル」と音がしたらいきなり着弾するというわけです。撃たれる側からすると伏せる余裕が無く厄介だったのです。ちなみにドイツの7.5cm歩兵砲の初速は200m/sでした。野砲としては最大射程13,000メートルで、これはドイツの主力野砲であった10.5cm leFH18の10,000メートルを上回るものでした。10.5cm leFH18が7000門程度の生産であったのに対し、ZiS-3は10万門が製造され、SU-76だけでも17,000両(戦後含む)が製造され、ソ連歩兵を強力にバックアップしたのです。軽戦車をベースとしたSU-76Mは軽量で、重自走砲の通れないような場所でも歩兵に追随することができたのも大きな利点でした。戦争末期になり練度の向上したSU-76部隊は機動防御を行えるようになり、ドイツ軍最後の反攻作戦「春の目覚め」作戦では、武装親衛隊装甲部隊に手痛い損害を与えています。

まさか、タミヤからSU-76Mが出るなんて...と思った方も多いと思います。ミニアートのキットは愛情のこもった良いキットなのですが、ミニアート初めての本格的な車両キットだったので組みやすいとは言えませんでした。最近のタミヤらしく、旧世代のMMより遙かに高い解像度を持ちながら、むしろ組みやすさは向上している凄いキットです。ランナーを見る限り牽引砲型とか、母体となったT-70の発売とかは考えてないようですが、とにかくミッシングリンクがまたひとつ埋まりました。履帯は部分連結式で、治具に沿って組むと自然な垂れ下がりが再現可能です。ライトやペリスコープ、搭乗員のゴーグルは透明部品です。

3Dスキャンフィギュアはもはや凄まじいことになっており、レジンフィギュアメーカーはよっぽど腕のよい原型師を雇わないとこれからは成り立たなくなるかもしれません。帽子の方はプーチン似(^^;


タコム #2041 T-55AM \6,800(+税)→\5,999(+税)(初回特価)
(売り切れ)

T-55は史上最大の生産数である10万台が工場から送り出されました。それだけに旧式化したT-55の近代改修も熱心に行われました。T-55AMは本家ソビエト自らが着手した本格的な近代化改修の第一弾です。T-55の弱点であった射撃統制装置を刷新し、レーザー測距儀や弾道コンピュータ、砲口内発射ミサイル「バスチオン」を搭載しました。砲身にはサーマルスリーブを装備。防御面ではドイツ軍のシュルツェンを思わせる30mmの複合装甲を搭載、対地雷用に底面装甲も増強、多連装スモークディスチャージャーを搭載しました。これらの装備によって重量が増加したため、エンジンを新型に換装し、T-72初期型と同じ新型履帯(RMsh)に履き替えています。T-55AMは1983年から配備が始まり、アフガニスタンにも実戦投入されました。デカール4種入り。エッチング付き。

タコム #2042 T-55AMV \6,800(+税)→\5,999(+税)(初回特価)

T-55AMを再度改修しコンタークト1爆発反応装甲を搭載したのがT-55AMVです。コンタークト1は主に成型炸薬弾(対戦車ミサイル/RPG)に対して大きな効果を持っていると言われています。AMVは、現在もなおあちこちで現役の車両で、最近ではシリア内戦での姿も記憶に新しいところです。デカール12種入り。エッチング付き。

力作です。T-55に関しては、タミヤのキットがかなりよく出来ているため、後続のキットが出づらく、かといってタミヤ一社で膨大なT-55バリエーションが全て出せるわけも無く、ファンにとってはヤキモキする車両でした。今回のタコムのキットはこの情況に果敢に挑んだ企画です。一瞥して分かるのはタミヤのキットをかなり意識はしているが、タミヤのキットを参考にするのでは無く、T-55の実物にきちんと向き合って設計したことです。そして彼らの最大の目標は「21世紀にふさわしい情報密度の高いキット」にすることだと思われます。とにかくパーツ一つ一つに可能な限りの情報量が詰め込んであり、タミヤでは省略されているディティールがみっしりと再現されています。履帯はドラゴンのマジックトラックと同じゲートレス式ですが、スライド金型を使って側面の履帯ピンも綺麗に再現されているのみならず、よく見ると履帯ピンのアタマがきちんと六角になっていたりします。溶接表現や鋳造表現も巧みで申し分ありません。エッチングの使い方も洗練されています。タコムというメーカーがまた一皮むけたことがよく分かるキットです。



RMsh履帯の実物(T-72M)



ドラゴン #6829 IV号戦車H型 8.8cm FlaK36搭載自走砲 \7,800(+税)→\6,999(+税)(初回特価)

8.8cm高射砲を中古のIV号戦車の車体に搭載した臨時の自走砲です。パンツァーレックス10で「チェコのピルゼニ(ピルゼン)の飛行場にうち捨てられた奇妙な自走砲」と説明された写真が元ネタですがこれをきっかけに別の写真も見つかったようです。製作に至った詳しい経緯などは未だに不明です。以前、白箱6667ではFlaK37を搭載したタイプを発売していましたが、今回は36型搭載型としたものです。



ラウペンモデル 35-010 M4シャーマンHVSS T84 連結可動キャタピラセット(汎用) \4,000(+税)

好評のラウペンモデル連結可動履帯の新作は、M4A3E8(イージーエイト)の最終履帯であるT84履帯です。T84は第二次大戦後配備された履帯で、市街地に乗り入れても舗装を痛めないゴムパッドを接地面に装着していました。朝鮮戦争に使用されたイージーエイトに使用され、陸上自衛隊に配備された車両にも見ることができます。映画「フューリー」の車両もこの履帯を履いていました。連結可動履帯としては組み立ても容易で、再現性も高いキットです。
※写真はタミヤのイージーエイトの起動輪に絡めた例です。キットには起動輪は付属しません。試作品のため、キットとは成形色が異なります。



タミヤ MM347 1/35 アメリカ戦車兵セット(ヨーロッパ戦線) \1,400(+税)

これまで定番と言えるものが無かったアメリカ戦車兵セットですが、今後はまずこれを買うのがお薦めとなる使いやすくクオリティの高いフィギュアセットです。すっかりお馴染みになった3Dスキャナーで本物の人間をスキャンしたデータが原型になっています。データさえあれば右から左に出来上がるように誤解している向きもあるようですが、実際は取り込んだデータをNCで彫り込むには相当なノウハウが必要なようで、3Dスキャン第一号だった「グレナダ侵攻」のフィギュアと比較すると飛躍的にリアリティが向上しています。リラックスした組み合わせやすいフィギュア揃いで、先に出たイージーエイトやチャーフィーともベストマッチです。カバーオールの兵士とドライバー兵は単体で使用しても構わないようになっており「フィギュアは苦手」という方がモノサシ代わりに置いておきたい場合に便利です。双眼鏡は通常、車長だけに支給されていましたので、ドライバー兵をコマンダーキューポラに立たせる場合は双眼鏡を胸に付けると良いでしょう。
半身像2体、全身像4体、計6体入り。

ゴーグルは透明部品で3種。いずれもノルマンディ上陸以降ならどれを使っても構いませんが、真ん中に仕切りの有るタイプが一番最初に採用されたので、例えば車長のようにベテランの兵士に使うと良いかもしれません。真ん中に仕切りがない方が視界は良いのですが、古参兵は「オレはお前ら新兵とは違うんだ」という心意気で、旧型の軍装を大事に使い続ける方が多かったようです。階級章デカールも一通り入っており、師団章以外は歩兵に使用することも可能です。米軍の階級章はあまり選択肢が無いので貴重です。真ん中の兵士が抱える弾薬箱は.50口径機銃用で、インジェクションでは初のパーツ化です。


タミヤ MM346 1/35 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(ヨーロッパ戦線) \3,600(+税)→\3,240(+税)(初回特価)(売り切れ)

タミヤは以前、限定品のイージーエイトを発売していましたが、これはアスカ(タスカ)のOEM供給を受けてタミヤ箱で出したもので、今回の製品とは全く異なるものです。また、同じHVSSサスを持つM51とも殆ど部品の使い回しは無く、足回りのごく一部や.50口径機銃を除き、新規となっています。
イージーエイトは、5万両近くが生産されたM4シャーマンの集大成といって良いタイプです。大きな特徴は、武装の強化に伴い増加した車重に対応するため、サスペンションを従来のVVSS型からHVSS型(E8型サス)に変更した点で、当時の米軍の符丁(日本で言うと「サクラのサ」のようなもの)のEが「イージー」だったことから「イージエイト」と呼ばれるようになったようです。

M4A4E8は1944年8月から生産が開始され、まずパットンが率いる第三軍所属の第4機甲師団に配備されました。同師団が、バストーニュで包囲された米軍を救出するために進撃した、バルジの戦いがデビュー戦になったと言われています。
今回タミヤがキット化したのは、1944年秋頃に製造された特徴を持つ車体を再現していますので、バルジの戦いを皮切りに、ドイツ国内戦まで「ヨーロッパ戦線」の名にふさわしい、様々なシチュエーションで使用可能です。
3Dスキャンで造形された車長のフィギュアも大変格好良く、タミヤらしく組みやすさと再現度のバランスが絶妙に保たれたキットとなっています。


Son of the Sherman Vol.1 The Sherman design and development \5,500(+税)(売り切れ)

2013年の出版ですから、新刊というわけでは無いのですが、タミヤのイージーエイトが発売になるのを記念して少し入れてみました。ドイツ戦車に比べると参考書の数が少なく、「これを読んでおけば間違いない」という本を指定しにくいシャーマンですが、本書は各型式を系統立てて一冊にまとめ、かつその記述内容が詳細である事から、シャーマン研究をするのであればいずれは購入するべき書籍です。ただ、初心者がいきなり読んでその内容をうまく活かすことができるかというと、それは難しいと言わざるを得ません。(ドイツ戦車が対象でも良いのですが)ある程度は車両研究をしたことがあり、戦場写真を自分なりに観察ができる能力が必要です。しかし、今はそういうことができなくても、いずれはちゃんとした車両研究をしたい、と考えている方なら、入手可能なうちに買っておくべきだと思いますし、この本を手がかりに車両研究を始めるのは悪い考えではありません。この本のガイドに従って戦場写真を見れば、見慣れていた写真が実は発見と驚きに満ちていることが分かるでしょう(中学校卒業程度の英語力が必要です)。それは自分の世界が広がることであり、「XXの教科書(なんでこういうクダラないタイトルを付けるんでしょう。趣味は学校の勉強では無い)」みたいなお仕着せの模型技術書を読んでいても一生身につかないことです。版元直売では$55+送料で、円高時代に設定された価格で仕入れていますから、かなりお買い得です。問屋さんの在庫が切れ次第、この価格での販売は終了します。
386ページ、モノクロ/カラー、英文、レターパックライトでお送りできますが、送料無料の対象外とさせていただきます。


DVD写真集 T-80U \2,600(+税)
モンモデルのT-90の監修を請け負った、グル・カーン・ブックスの新作は、今注目のT-80Uのデジタル写真集です。輸出用戦車として作られたT-90に対し、ソビエト最高の性能を持つ主力戦車の最終バージョンとして製造されたT-80は未だに未公開の情報が多く、出版物も非常に限られています。このディスクは、本来、出版物としてまとめたかったとのことですが、扱っている情報量が膨大すぎて、DVDとして出すことになりました。4,000枚を越す写真と24分の動画、出版物用に作成したT-80Uの開発史など、民間に公開が許される範囲で、最良の内容となっています。T-64から派生したT-80は非常に多くのバリエーションを持ちますが、このディスクはT-80Uに潔く絞ることで、その分情報深度が上がっています。写真が撮られた場所も(外国人立ち入り禁止の)オムスクを始めとする各地の製造工場や展示会、デモ車など多数の個体が収録されており、旧西側諸国では絶対に作る事ができないものです。ファイル形式は、PDF, DOCX, JPEG, GIF, AVI, MPG, MP4, MOV.で、Win/Mac両対応ですが、万が一お手元の機器で再生できない場合も返品はできませんので、ご了承の上お求めください。レターパック送付可能。


エグザクト XS-35002 1/35 T-80U 金属履帯付き(限定生産) \10,800(+税) → \9,522(+税)

今年も様々なキットが出ました。特に中国では幾つものメーカーが生まれました。個人的には一番果敢に攻めたのが香港のエグザクトだったのでは無いかと思います。業界の経験者の多くが「現用のソ連戦車などでは商売にならない」というなかで、あえてT-80Uを選んで情熱たっぷりにキット化しました。このキットからは「現用ソ連戦車って面白いよね!」という設計者の声が聞こえてきそうです。残念ながら生産休止になってしまうそうで、その前に完全限定生産の金属履帯付きで入荷です。フリウルと同じ方式を採用しており、元のキットとの価格差を考えるとかなりお買い得になっています。