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AKインタラクティブ「AK000 DVD エナメルウェザリングテクニック」小冊子の抄訳


このページは、模型店四谷仙波堂がAKインタラクティブとMIGプロダクションの製品を販売する上で、用語の整理のため、上記のDVDに付属する用語解説の小冊子を訳したものです。

用語の定義はあくまで、両プロダクツの製品の説明や、ミグことミゲル・ヒメネス氏のテクニック上で使われるものです。
他の製作者や媒体によって使われる用法とは少し異なる場合がありますが、その他の方の用語の定義を否定したり「これが正解だ」と言う主旨のものではありません。

フィルターを始めとするテクニックはミグ氏だけのものではありませんし、どれも新しいもので、今後のテクニックの進化により用法が変わる可能性は大いにあります。この辺は周知の技法である「ドライブラシ」も、人によっていろいろなやり方で実行されているのと同じです。

※ 以上の主旨が誤って伝わらないよう、このページの内容の一部もしくは全部に関し、転載・複写・再配布などはご遠慮頂きますようお願いします。

FILTER フィルター
フィルターは基本塗装の色調を微妙に変化させる技法です。また、込み入った迷彩に統一感を持たせる事もできます。複数の異なったフィルターを重ねる事で、色調を変化させたり、ハッチや装甲板、パネルごとに異なったフィルターを掛けてもかまいません。明るい色や暗い色を、カメラで使う偏光フィルターのように使用する事が出来ます。もし独自にフィルター塗料を作りたい場合は、エナメル塗料10%に対し90%の溶剤を加えると良いでしょう。フィルターは(基本塗装が終わったら)まず最初に施すべきです。基本塗装面はツヤ消しでもツヤ有りでもかまいません。フィルターは表面が湿る程度に留めるべきで、溢れるほど施すべきではありません。



※訳注:ミグ氏の「フィルター」は日本で紹介される所謂「フィルタリング」とは少し違い、模型の塗装面に薄く膜を掛けるように使っています。

WASH ウォッシュ(墨入れ)
ウォッシュはとても人気がありよく知られた技法で、スケールモデルのディティールやパネルを際立たせる事が出来ます。ウォッシュは車両に更なるコントラストと明確さを付加します。常に褐色やダークグレイ、セピアのような暗い色を使います。もし自分でウォッシュ塗料を作りたいときは、エナメル塗料25%に対し75%の溶剤を加えると良いでしょう。ウォッシュは「フィルター」を施し、それが乾燥してから行います。ウォッシュを施す塗装面は、ツヤ有りもしくはピカピカだとうまくいきます。的確で少量のウォッシュを必要な場所にのみ施してください。間違って表面を覆うように施してしまうと、模型が過度に暗くなり、かつフィルターの効果を台無しにしてしまいます。

1. ウォッシュを筆で施す 2.ウォッシュが少し乾いたら、溶剤を含ませたキレイな筆で余分な塗料を拭き取る 3.ウォッシュの最終状態

訳注:文中で「溶剤」と書いてあるのは原文では「ホワイトスピリット」で、揮発性の油のことです。AK/MIGの専用溶剤、画材店で「オドレス ターペンタイン」として売られている溶き油、ハンブロールのエナメルシンナー等をお使い頂くのが良いと思います。タミヤエナメル溶剤はプラスチックにクラックが入る可能性が高いので、このような用途には不向きです。また「ペトロール」として売られている画材油もプラを溶かす場合があるのであまりお勧めしません。

FADING フェーディング(褪色表現)
フェーディングは、非常に使い込まれたか古い車両の褪色感を出したいときに非常に有用です。また、少し明度差を付けたいときや錆びた表現を施したいときにも使えます。フェーディングでは、白、黄土色、青、緑、グレー、茶色などの色を同じ場所に施します。この技法には油絵の具を使い、溶剤で伸ばします。もし非常に古びた車両を作る場合は、フィルター技法の代わりにこの技法を使ってもかまいません。フェーディングを施す前には、48時間程度の乾燥時間を取るべきです。ツヤ有りの塗装面に施すようにします。もし塗装面がツヤ消しの場合は、油絵の具を塗る前に溶剤で表面を湿らせておきます。

1.基本塗装の状態 2.白い油絵の具で点を打つ 3.黄土色、もしくはバフ色の油絵の具で点を打つ


4.茶色の油絵の具で点を打つ 5.青もしくは緑の油絵の具で点を打つ 6.溶剤を含ませた筆で伸ばします 7.フェーディングの最終状態


※訳注:フェーディングは日本では「フィルタリング」として紹介されている事もあるテクニックです。

STREAKING EFFECTS ストリーキングエフェクト
この技法は、ミニスケールの模型を作るとき、もしくは急ぎで模型を作るとき、フィルターとフェーディングの代わりに使う事が出来ます。この技法は車両側面に筋を引いた汚れやサビを表現します。素早く出来、とても簡単です。もし独自にこの技法用の塗料を作りたい場合は、エナメル塗料60%に対し40%の溶剤を加えると良いでしょう。境界を溶剤を含ませた筆で余分な塗料を拭き取ります。泥汚れには暗い色を使い、雨だれ汚れには土色や埃色を使います。

1.不規則な線を引く 2.溶剤を含ませた筆で垂直方向に余分な塗料を拭き取る 3.最終状態

RAINMARKS 雨だれ汚れ
雨によって埃が引っ張られて車両の側面に跡を付けたのが雨だれ汚れです。雨だれ汚れを施すには、ストリーキングエフェクトと同様に、明るい色調の埃色か土色を使います。垂直の線を書き、溶剤を含ませた筆で少し余分な塗料を拭き取ります。この技法は(これまで説明してきた技法の)後に施してください。最後の仕上げとして、この上に泥汚れを載せるのも良いでしょう。

1.不規則な線を引く 2.溶剤を含ませた筆で垂直方向に余分な塗料を拭き取る 3.これまでの5つの技法を施した最終状態

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