MMPとは?

かつてエッチングベンダー「エッチメイト」や「グラブハンドラー」でモデラーに絶大な支持を受けたミッションモデルズが再出発して発売する、新世代の水性塗料です。


「水性塗料?もういっぱいあるでしょう」
「オレ、ラッカーしか信用してないから」
重々承知しています。後発のミッションがどうしていまさら水性塗料を発売するのか?

それは既に出ているラッカー/水性塗料を凌ぐ長所を幾つも持っているからです。

1.エアブラシ塗装に最適。
現在、日本で愛好者の多いラッカー塗料は塗面の強さ、乾燥の速さという強みを持つ一方、人体には極めて有害です。全世界的に、環境に配慮する動きが強まる中、大手を振って模型用ラッカー塗料が販売されているのはおそらく日本だけです。モデラー自身の健康に悪影響があり、家族やご近所にも負担を強いるラッカー塗料をいつまでも使い続けるわけにはいかないでしょう。

MMPは有機溶剤を一切含まない安全な水性塗料です。
従来の水性塗料はエアブラシのノズルが詰まりやすいという欠点を持っていました。
MMPは「有機溶剤を含まない安全でかつ強力なシンナー」を開発することでこの点を解決しました。
これまでの(外国製の)有機溶剤を含まない水性シンナーは乾燥した自らの塗料を溶かす能力が無かったため、徐々にニードルに塗料が付着>ノズル詰まり>途中でクリーニングをする必要がありました。しかし、MMPのシンナーはそれ自体がクリーナーとして使用できるほど強力な溶解力を持っているため、こうしたトラブルが起きにくくなっています。

ここでミッションからの注意です。

「我々のシンナーは強力です。他社のシンナーのように『塗料1:シンナー1』のような使い方をしないでください。そんなことをするとMMPは本来の性能を発揮できません。塗料20滴に対し、シンナー2滴か3滴が適量です」

MMPは基本的に出荷時にエアブラシに最適な濃度に希釈されています。しかし、作業してみて濃すぎると感じた場合は上記の配分でシンナーを加えてください。
表現が「滴」になっているのは、MMPのボトルは上部にハッチが付いており、これを開けた場合はスポイトのように1滴ずつ塗料を抽出することが可能になっているからです。


2.ポリウレタン添加剤
MMPには塗面を強化するための有用な添加剤が用意されています。

ポリウレタン添加剤です。
これは、フローリングの保護用水性塗料に含まれているのと同じ系列の化合物で、ファレホもポリウレタントップコートを発売するなど、現在模型用塗料の新しいトレンドになろうとしています。人間が足で踏んでも数年は保つ保護材と同じなのですからその強固さは想像していただけるのではないでしょうか。
ポリウレタン添加剤を添加して一晩おいたMMPの塗装面は指で引っ掻いたくらいでは剥がれなくなり、研ぎ出しが可能になります。これは今まではラッカー塗料やウレタンコートの塗装面でのみ可能でした。

ポリウレタン添加剤の使い方は簡単。塗装の際、塗料20滴に対し、2滴混ぜるだけです。
これにより、若干乾燥が遅くなるため、エアブラシで吹いた霧状塗料が空中に乾燥することを防いでくれ、かつ乾燥後の塗装面が滑らかになります。

「エナメル・ウェザリング剤を使ってみたら表面で汚い染みになった」という経験をした方も多いでしょう。これは塗装面が完全なツヤ消しだったことが主な原因です。ポリウレタン添加剤を加えたMMPは乾燥すると「卵の殻の表面のような滑らかさ」になります。これはウェザリング塗料との相性が抜群です。

3.強固な塗装面なのに剥がそうと思えば簡単にやり直しできる。
MMPをやり直すのは簡単。薬局で売っている消毒用アルコール(エタノール)を使ってください。簡単に剥がせます。
※ラッカーシンナーでももちろん剥がせますが、ラッカーシンナーはプラを侵したり接着剤を弱めたりするためエタノールの使用をお勧めします。

4.天然由来の顔料のみを使用した抜群の発色と隠蔽性
国産塗料は成分に「顔料」と謳っていますが、多くの場合、天然顔料ではなく「体質顔料」とよばれる増量剤に、化学合成した染料を染みこませたものです。もちろんこれはこれで優れた利点が幾つもあります。事実上、どのような色調も作る事ができますし、天然顔料より遙かに安く製造できます。
しかし、弊害もあります。
ひとつは隠蔽力の乏しさです。特にラッカー塗料においては数度の塗り重ねが必要です。色むらを起こしやすかったり、厚吹きしてもっさりした感じになってしまったり、モールドが消えてしまった経験はどのモデラーも体験済みでしょう。
また「絵の具が泣く」という欠点もあります。例えば白の上に赤を吹いたら白が染み出してきたというような経験をした方も多いでしょう。これは体質顔料に染みこませた染料がシンナーに負けて浮き上がってしまったことによります。体質顔料をベースにした塗料では、この現象は防ぎようがありません。
また、色にもよりますが発色という点で天然顔料に劣る場合もあります。
MMPは、天然顔料ならではの抜群の発色と隠蔽力を持っていますので、モールドを殺さず、塗装面を薄く仕上げることが可能です。耐光性に優れ経年変化も起きづらくなっています。
MMPは全て天然由来の材料と非常に細かくグラインドされた顔料を三重ローラーを使用した攪拌機を使用して製造されています。また、余計な添加剤を入れていないため、長期保存しても変質しにくくなっています。

MMPをぜひお試しください。

塗料の一覧はこちら


MMP コツ/良くある質問
(MMPサイトからの抜粋)

【MMP希釈濃度について】
MMPをエアブラシで吹く際には「牛乳の濃度」がお薦めです。コンビニなどで売っているビニールコップに少し牛乳を入れ、コップを少し傾けてから水平に戻します。このときコップの側壁に付いた牛乳の濃度を覚えておいてください。MMPをビニールカップに入れて傾け、牛乳と同じ濃度で側壁に塗料が残るのが理想の状態です。
コンプレッサーの気圧は0.06MPaから0.13MPaの間を推奨します。

Q.MMPを他のブランドのシンナーで希釈しても良いですか?
A.水で希釈することが可能です。ただし、蒸留水(純水)に限ります。水道水やミネラルウォーターに含まれる様々な成分はMMPに悪影響を及ぼすので使用しないでください。
その他のブランドの水性シンナーも予測できない結果をもたらすことがあるので使用はお勧めしません。
A.MMPはエナメルシンナーやラッカーシンナーでは希釈できません。

【MMPプライマー】
MMPプライマーを使う際は、MMPシンナーが不可欠です。MMPシンナーを加えることで、プライマーは「活性化」し、非常にスムーズに塗装できるようになります。乾燥後はサンディング(研ぎ出し)に耐えられる非常に強固な塗装面になります。
プライマー10滴に対し、シンナー1滴から3滴、もしくは塗料20滴に対しシンナー3滴から4滴がお薦めです。
コンプレッサーの気圧は0.06MPaから0.13MPaの間を推奨します。
プライマーにポリウレタン添加剤を混ぜる必要はありません。たとえ添加してもそのことによるメリットはまったくありません。

【作業後の用具の手入れ】
まずは水道水でおおまかに洗浄してください。
MMPシンナーはクリーナーでもありますので、最後にMMPシンナーを使えば用具を清潔に保つことができます。
MMPシンナーはエアブラシのメッキやゴムのシーリングを侵しません。安心してご利用ください。
また、消毒用アルコールで用具の手入れをする事も可能です。

【ポリウレタン添加剤】
ポリウレタン添加剤は素晴らしい効果をもたらしますが以下の点に留意して使用してください。
エアブラシのカップに塗料を入れた後、ポリウレタン添加剤を加えます。塗料10滴ないし20滴に対し、2,3滴を加えてください。それ以上入れるべきではありません。塗膜が透けてしまう上、乾燥が極端に遅くなります。カップの中で十分に攪拌してから使用してください。容器に入れてシェイクするのは避けてください(泡だってしまい、その泡がなかなか消えません)。

【MMPとウォッシュ塗料】
MMPの塗面を触って、指に塗料が付かないくらい乾燥していれば、ウォッシュ作業に入って構いません
MMPは大半の市販ウォッシュ塗料により塗面を侵されることはありません。油絵の具を使いたい場合は、ホワイトスピリットがお薦めですが、エナメルシンナーを使っても構いません。

【MMPとヘアスプレー技法】
MMPでもヘアスプレーチッピング技法を使用することができます。
1.通常の手順でベース塗装を行います。
2.ヘアスプレーを吹き付けます。ヘアスプレーの塗膜が厚いと剥がれ方が激しくなり、素早くノズルを動かして薄く吹けば控えめな剥がれ方になります。
3.チッピングを行う塗料を吹き付けます。この層はなるべく薄く吹くのがポイントです。場合によっては何層にも分けてチッピングを行うと効果的です。重要な注意!この層を完全に乾燥させてはいけません。
4.チッピングを行う箇所を蒸留水(純水)で湿し、ヘアスプレー層を活性化させて上塗り塗料を浮き立たせます。MMPシンナーを少し加えた水を使うと効果的です。
5.ほんの少しだけ湿した筆でチッピングを行います。スケールに見合うサイズの剥がれ方になるよう注意が必要です。じっくり焦らずやりましょう。このとき塗料がベロッと剥がれてしまうなら、それはヘアスプレー層が厚すぎるのです。
6.チッピングを行う際、筆先の汚れに注意が必要です。せっかくの塗装面が汚くなってしまいます。どんな技法もそうですが、練習が肝心です。

【お薦めテクニック】
MMW-003錆色(透過)とMMM-001メタリックバーントアイアン1の組み合わせをぜひお試しください。
1.MMM-001メタリックバーントアイアン1を排気管その他錆を生じやすい金属が剥き出しになった部分に塗装します。
2.この上から、微量のシンナーを加えたMMW-003錆色を吹き付けると非常にリアルな表現となります。
3.MMW-003錆色をあらかじめMMM-001メタリックバーントアイアン1に混色するとまた異なった効果が得られます。

【MMPとトップコート】
MMPの上から、市販の全てのトップコートを使用することが可能です。タミヤやクレオスのラッカー系スプレー、アルクラッドも使用して構いません。

【強制乾燥】
ヘアドライヤーで強制乾燥させても一向に構いません。ただし、プラを溶かさないよう、一点に集中して乾燥させないこと、距離は最低でも30センチは離してください。

【乾燥したMMP塗料の除去】
消毒用アルコール(エタノール)を使えば、完全乾燥したMMPの塗面を剥離除去可能です。

【ページの先頭に戻る】 【塗料一覧に移動】