タミヤ 1/35 MM292 II号戦車A-C型(フランス戦線)
タミヤは過去にII号戦車F型を発売していましたが、モーターライズ時代のキットでもあり、純スケールモデルとしてのII号戦車はこれが初めてです。
また、ヴェスペからの部品流用も一切無く、完全新金型としてキット化されました。製作に要した時間は実質3日程度で、組立中ストレスを感じたり部品の取り付け位置を迷うような事は無く、戦車模型の入門キットの定番としてお勧めの素晴らしいキットです。もちろん、ベテランが手を入れる余地も十分残しています。

II号戦車には多くの型式が存在しますが、最初の量産型と言えるのが、A型で、外観上は殆ど差異が無いB,C型が続いて量産され、ポーランド戦とフランス戦線では実質的に主力の一翼を担って奮闘しました。フランス戦線に参加したII号戦車は、ポーランド戦の戦訓から砲塔前面と車体前面に増加装甲を取り付けており、後のF型の基礎になったスタイルに変貌しています。



殆ど外観の差が無く「最終的には車体の製造番号から判定するしかない」と言われるA-C型ですが、タミヤのキットでは、クラッペの種類と車体後部のスモークランチャーの有無でA/B型かC型を選択するよう指示しています。作例ではA/B型を選択しました。排気管マフラーを覆うカバーはエッチング製です。機関砲や機関銃、排気管はスライド金型を使用して開口して成形されています。


履帯は部分連結式ですが、「あっ」という間に組み上がる素晴らしい精度です。特に起動輪がポリキャップを仕込んで回転するため、調整が容易になっています。情景でクラッシュシーンを演出するので無ければ、別売り履帯は必要ないでしょう(販売店(泣))。


本来は無塗装でお見せしようと思っていたのですが、完成前に接着剤をこぼしてしまい(汗)、あまりにみっともないので、ガイアノーツのドュンケルグラウに白を混ぜたものを軽く吹いています。


ランナーには完成後も幾つかパーツが残ります。バリエーション展開も考えているのかもしれませんが、幾つかは完全にサービスパーツで、一手間掛ければ、自分なりにいろいろなII号戦車が出来るのでは無いでしょうか。


製作中唯一面倒だったのが、サスペンションのパーティングライン取りです。いちおう真面目に取りましたが、完成すると、案の定殆ど見えないので、有る程度手を抜いても良いでしょう。

